北杜市の会社が市内の２か所に産業廃棄物を放置し、県の撤去命令に従わなかったとして、警察はこの会社の代表を廃棄物処理法違反の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、北杜市の肥料の製造などを行う会社「バイオ・テック・ジャパン」の佐田和彦代表（７５）です。
警察によりますと、佐田代表は、別の業者から回収した産業廃棄物を北杜市須玉町に所有する２か所の土地に放置し、６年前に県が出した撤去命令に従わなかったとして廃棄物処理法違反の疑いが持たれています。
１２日午前７時前、北杜市内の自宅で逮捕された佐田代表は、捜査員に囲まれて用意された車の後部座席に乗りました。
現場の産業廃棄物は県の許可を得ずに放置したとされていて、県の調査で廃棄物の内部から高濃度の硫化水素ガスが検出されました。
撤去命令に従わなかったため県は４年前、廃棄物をセメントで固めてガスの発生を防ぐ対策工事を、この会社に代わって行政代執行で行いました。
警察は捜査に支障があるとして、佐田代表の認否について明らかにしていません。
この会社をめぐっては、市内の別の５か所に所有する土地に無許可で盛り土を造成したとして、県から今月末までの撤去などを命じられていて、先月には警察による現場検証も行われていました。
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