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Sunday, March 27, 2022

自動運転、実現への道筋は? 地図会社トップが見据える普及期 - 朝日新聞デジタル

 自動運転の時代が近づきつつある。普及期はいつ訪れるのか。専用地図を手がける「アイサンテクノロジー」(名古屋市)の加藤淳社長(54)に聞いた。

<アイサンテクノロジー> 本社・名古屋市。1970年設立。公共工事に使われる測量システムを長く手がけてきたが、2010年代に入り、自動運転用地図に参入した。従業員数はグループ全体で約160人。2022年3月期売上高は44億円を見込む。

 ――自動運転の実現に向けて、どんな役割を果たしていますか。

 「自動運転の車両が正確な位置を走るための地図をつくっています。元々測量関係の仕事をしてきました。正確な位置を導き出すためのソフトウェア技術を持っています。合わせて、自動運転のサービス化に向けたコンサルティングをしています」

 ――自動運転の地図の特徴は。

 「2次元ではなく、3次元であることです。坂道を把握して、加減速をする必要があります。加えて、建物や道路標識、信号などの情報をすべて埋め込んでいます」

 「その精度は、誤差25センチに収まるくらいです。カーナビだと10メートル程度とされるのに対し、非常に高精度です」

14年に公道での実験に参加

 ――自動運転分野に参入したきっかけは。

 「2009年ごろに高性能なレーダーやカメラを搭載した車両を導入し、地図をつくるための情報を自動で収集できるようになりました。こうした取り組みが知られ、自動運転にデータを活用したいと声をかけられました」

 「14年には、公道での自動運転の実証実験に加わりました。愛知県内の道路を、時速約45キロで走りました。当初は疑心暗鬼でしたが、実際に乗ると、きれいに走って行く。これはすごいと思いました」

 ――自動運転技術はどのような段階にありますか。

 「100を超える実証実験をしてきました。実験ごとにニーズは異なります。雪の積もった環境など、いろんな経験をして知見を深めてきました」

 ――順調に進化しているので…

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