天然ガスなどの価格が高騰する中、東京電力のグループ会社の「新電力」が提供する「あしたでんき」はことし6月末で電力の供給を終了すると発表しました。
終了するのは東京電力のグループ会社の「新電力」が提供する「あしたでんき」のサービスです。
会社は、発電に使う天然ガスや石炭などの燃料価格の高止まりで、電力の調達コストが膨らみ、今の料金の水準を維持できる見通しが立たなくなったとしていて、6月末でこのサービスでの電力の供給を終了するということです。
このサービスを契約している家庭は、全国で数万件に上っていて、会社は電力の供給を受け続けるために、新たな小売事業者に契約を切り替えるよう呼びかけています。
電力の卸売市場や、ほかの発電事業者から電力を調達することが多い「新電力」は、天然ガスなどの価格高騰で事業から撤退したり、新規の受付を停止したりするケースが相次いでいます。
経済産業省によりますと、去年1月から4月27日までに、30社余りの「新電力」が事業から撤退したということです。
ロシアによるウクライナへ侵攻の影響などで、新電力が安定的な価格で電力を調達するのは難しい状況が続いていて、今後も影響の広がりが懸念されます。
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