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Monday, April 11, 2022

参院選福島 自民、一枚岩へ視界不良 岩城光英氏の処遇巡り火種 - 河北新報オンライン

 夏の参院選福島選挙区(改選数1)に向け、自民党福島県連が保守一枚岩とするために難しいかじ取りを強いられている。昨年12月に新人の県医師会副会長星北斗氏(58)の擁立を決定。早々と前哨戦に突入し、課題である知名度向上に余念が無いが、一筋縄ではいかない懸案を抱える。立候補に意欲を示し続ける自民の元参院議員岩城光英氏(72)の処遇の問題がくすぶっているためだ。(福島総局・横山勲)

選挙対策会議後にJR福島駅周辺で街頭演説を行った自民党の茂木幹事長(右から2人目)ら。新人の星氏(左端)の知名度アップが課題だ=10日

 岩城氏を巡っては、3月末に出身派閥の安倍派が比例代表での擁立を党本部に打診。党内規には比例候補の70歳定年制があるため、選挙区事情を考慮した特例扱いを求めている。

 「野党の状況よりも、こちらの陣営の準備をどう進めるかだ」。10日に福島市であった自民県連の選挙対策会議に出席した党本部の茂木敏充幹事長は県連幹部を前に神妙な面持ちでこう切り出した。岩城氏の処遇については取材に「さまざまな意見を踏まえて総合的に判断したい」と言葉を選んだ。

 状況はいびつだ。知名度不足の星氏を押し上げるには公明党の組織票が頼みだが、岩城氏が比例代表となれば「『選挙区は自民、比例区は公明』の関係が崩れてしまう」(自民県議)。岩城氏は比例で出られない場合は離党して無所属で福島選挙区から立候補する構え。そうなれば保守が割れ、星氏と票の奪い合いになる。

 現職の増子輝彦氏(74)が2007年参院補選で初当選して以降、岩城氏は一度も牙城を崩せず、次点で2議席を分け合う時代が続いた。改選数が2から1に減った16年の参院選で、ついに議席を失った。

 その増子氏が今回は野党勢力と決別し、無所属での立候補を決めた。事実上の野党統一候補は立憲民主党が擁立を主導した新人のフリーアナウンサー小野寺彰子氏(43)。自民にとっては千載一遇の攻め時とも言える。

 自民県連幹部は「ここで公明にへそを曲げられると困るし、岩城氏に無所属で出られるのも困る」といら立ちを隠さない。県連は17日に郡山市で安倍晋三元首相を招いたセミナーを開く予定で、別の幹部は「その前に党本部で決着をつけてほしい」と期待した。

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