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Wednesday, August 31, 2022

あなたを傷付けた人と、自分自身を許すための4つのステップ - Women’s Health Japan

もし、あなたが誰かに傷つけられた過去や、やらなければよかったと思う過去に対して苛立ちを抱えているとしたら。怒りや失望に負けてはいけないと分かっていても、相手や自分を許すことは簡単ではないだろう。しかし、それを乗り越えることができたら、抱えていたネガティブな感情に別れを告げ、自分自身を肯定して自信を持って生きていけるはず。

もちろん、そのためには本当の意味で“許す”ことが必要であり、大きな労力を伴う。しかし、その価値はある。「許すことができると、(自分を傷つけた)相手の人柄が見えてきて、その人がどんな人なのか、より広いストーリーを見ることができます」と話すのは、ウィスコンシン大学の心理学教授で『ゆるしの選択(原題:Forgiveness Is a Choice)』の著者であるロバート・エンライト博士。「相手の振る舞い以上の人柄をその人の中に見つけることができたら、自分自身についても同じように思えるようになります。自分も含め、すべての人に持って生まれた価値があると思えるようになるのです」

許しには神話化されている面があり、それが許すことをより難しく感じさせている。「人々は許すことを、正義のために闘わずして屈服することと同一視しています」とエンライト博士は述べているが、許しとはただ悪い行いを許すことではなく、恨みを手放すことを選択をしても、相手に責任を負わせることはできるのだ。

許しとは、意識的に自分の意志で恨みを手放すこと。それはすぐにできることでも、簡単なことでもない。ノーザン・アイオワ大学心理学教授のスザンヌ・フリードマン博士によれば、誰かを許せるまでには1年以上かかるという研究結果があるという。その道のりは山あり谷ありで、行ったり来たりを繰り返すことになるかもしれない。

エンライト博士とフリードマン博士による、許すための4ステップは以下の通り。

1. 許すという「決断」をする

          最初のステップは「発見」。セラピーやジャーナリングを通して、誰が、何が、あなたを傷つけたのかを正確に把握すること。もし可能なら、安全だと思えたうえで、あなたを傷つけた相手に対し、(相手の)どのような行動があなたに影響を与えたのかを伝える。そして次は、許したいと自分自身に宣言する「決断」の段階に進む。

          もし、あなたが決断に迷っているのなら、怒りにすがりつくことが果たして自分のためになっているのかを考えて、とエンライト博士。「恨みを抱いて生きていると、自分を傷つけた相手のことを何度も考えてしまいます」と彼は説明する。「徐々に悲観的な世界観に陥り、その結果、人間関係を避けてしまうこともあるかもしれません。あなたが一人の人間に支配されているため、あなたの他人を信頼する力や喜びを感じる力が損なわれてしまうのです。それは許す動機になります」

          さらに、インスタグラムで『@therapyforwomen』というアカウントを運営するセラピストのアマンダ・E・ホワイトさんは、許さないという選択がもたらす結果を考えてみて、と後押しする。「許すことを避ければ自分をさらけ出す必要がなくなり、自分の気持ちに正直でいて、不快な会話をしなくてもいいでしょう」とホワイトさん。「しかし、そのためにあなたは時間を無駄にし、人生をやり直す力を失ってしまうのです」

          2. 許すという作業

          次の第3段階(ここが大仕事)は、あなたを傷つけた人の背景にはどんなストーリーがあるのか考えてみること。相手はどのように育てられたのか、どんな傷を負っているのか。「相手は傷つきやすく、怖がりで、混乱していて、あなたに八つ当たりしていたことを理解するかもしれません」とエンライト博士は説明する。

          博士によれば次のような方法にも効果があるという。「私は『世界にあなたと同じ人が他にいないことを知っていますか? それはあなたに価値があるということではありませんか?』と尋ねます。そして、あなたを傷つけた人についても同じ質問をします。何カ月もかかることもありますが、最終的には、その人なりの価値があることを認められるようになります」

          「私たちは、痛みを相手や他の人に投げ返すことはせず、その痛みに耐えてもらうように話しています。そして、その痛みに耐えられることを実感すると、実際に痛みが消え始めます」とエンライト博士は続ける。そして次の段階では、優しい言葉や電話、もしくはその人の名前で寄付をするなど、何か良いことを相手に与えてみる。その行動はあなたが恨みを抱いていないことを証明し、相手もより良くなろうとするきっかけになるかもしれない。

          3. 許すことのポジティブさを受け入れる

          最終段階。エンライト博士が提案するのは、「相手に対する負の感情を手放した後の自分についてジャーナルを書く」こと。思いやりを持つことに価値があると感じられているか、他人の痛みを感じられているか、新たな生きがいを感じられているか。もしこれらの質問に「はい」と答えられたなら、自分を褒めてあげよう。見事、ミッション達成!

          4. 自分自身も許す

          さて、ここまでのステップで他者を許すことをマスターした(もしくは取り組んでいる最中の)あなたは、自分自身のことは許せている? ホワイトさんによると、女性は完璧主義の傾向にあり、自分を認めることは失敗も認めることでもあるため、自分を許すことに苦労しがちだという。

          そんな人に試して欲しい、自分を許すためにできるシンプルかつ効果的な方法。「失敗したときに、もっと上手くできる方法はないかと考える癖をつけましょう」とホワイトさんはアドバイスする。「それが自信になります。自尊心とは、責任をとって物事を解決する能力から生まれるものですから」。さらに一歩進めて、なりたい自分を書き留め、そのビジョンを実現させていこう。

          ※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

          Translation: Ai Ono From Women's Health

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