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Thursday, August 18, 2022

「秋刀魚の味」で森英恵さんがデザイン、赤いスカートは「映える色でした」…岩下志麻さん - 読売新聞オンライン

 ファッションデザイナーの森英恵さんが96歳で亡くなった。映画で森さんが手がけた衣装を着た俳優の岩下志麻さん(81)が、読売新聞に思い出を語った。

 20代の頃、小津安二郎監督の映画「秋刀魚の味」でヒロインを務めた際、森さんの衣装を5~6点着ました。衣装を作る際、監督とともに森さんに初めて会いました。小津先生は生地やデザインにこだわる方で、それに応える森さんの姿が印象的でした。赤いスカートは、映える色でした。

 衣装を着た時の高揚感や着心地の良さに感動して、私生活でも森さんの洋服を身に着けるようになりました。赤や黄色などカラフルな色づかいが美しく、チョウや幾何学模様、花柄といったデザインは色遣いがきれいで華やかでした。パンタロンのスーツやコートなど、愛着のある服が10着はあります。お気に入りの森さんの服は今も大切に着たり、タンスに保管したりしています。

 着物の帯もすてき。柄がチョウで独特のブルーなんです。無地の着物にあわせても映えるし、社交場でも使えて大事にしていました。

 柔らかな雰囲気で上品、にこやかで人間味のある方でした。晩年、年に1度は食事会を開いてくれて、森さんの自宅にも呼ばれ、食事をすることもありました。森さんが90歳くらいの頃、フランス料理を平らげていて元気そうでした。どうしているかなと気になっていたので、残念です。

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