2022/09/11 19:35 ウェザーニュース
今後もゆっくりと北上を続ける予想です。長時間にわたって影響の続くおそれがあるため、厳重に警戒してください。
▼台風12号 9月11日(日)19時推定
中心位置 石垣島の南約120km
大きさ階級 //
強さ階級 非常に強い
移動 北北西 ゆっくり
中心気圧 950 hPa
最大風速 45 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 60 m/s
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ピーク時は瞬間的に40~60m/sの暴風のおそれ
台風12号は非常に強い勢力であることや、動きが遅いことから、長時間にわたって風雨が強まるおそれがあります。先島諸島では、明日12日(月)をピークに少なくとも13日(火)にかけて暴風が継続する見込みのため、厳重な警戒が必要です。
現時点で台風の中心は石垣島や西表島のかなり近くを通るとみられます。中心付近の最も風の強い領域に入り、瞬間的に40~60m/sの暴風となる予想です。倒木などによって停電が発生したり、プレハブなどの建築物が倒壊するおそれがありますので、丈夫な建物の中でお過ごしください。
コースは定まってきたが、速度の幅が大きい
台風の進路の東西の幅は狭く、先島諸島付近を通過する可能性が高いことがわかります。コースはある程度定まってきた一方で、速度の幅が大きく、その分だけ予報円が大きくなっている状況です。
※気象庁の台風進路図の破線で示された「予報円」は、その時刻に台風の中心が到達する確率の高い範囲を示しています。予報円が大きいことは進路の誤差が大きいことを示していて、台風の勢力や大きさの変化を表すものではありません。
荒天が長時間続き雨量は300mmを超える所も
台風の動きが遅いため雨量が増えるとみられ、14日(水)までの総雨量は、石垣島や西表島で300mm以上、与那国島周辺では500mm以上を予想しています。土砂災害や浸水などの被害に警戒が必要です。
これから丸2日ほどにわたって、風雨の強い状況が続く可能性があります。
2つの熱帯低気圧の動向に注意
ただ、日本近海には2つの熱帯低気圧があり、今後の動きに注意が必要です。
小笠原諸島付近の熱帯低気圧は、やや勢力を強めながら西寄りに進む予想です。台風まで発達するかどうかを含め、現時点では影響ははっきりしません。今後の動向に注意が必要です。
さらに東の南鳥島近海にも熱帯低気圧があり、気象庁は24時間以内に台風まで発達するとしています。ただ、日本のはるか東の海上を北上するとみられるため、影響はない予想です。
台風12号と小笠原付近の熱帯低気圧に関しては、今後の動きに注意をしてください。
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9月は本州方面に影響する台風の多い時期
9月の台風発生数の平年値は5.0個で、8月に次いで台風発生の多い月です。そして秋はジェット気流の位置の変化などにより、本州方面に影響を及ぼす台風が多い時期になります。台風への備えをしっかりとしておきましょう。
台風の名前
台風12号の名前「ムイファー(Muifa)」はマカオが提案した名称で、梅の花を意味する言葉からとられています。
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参考資料など
気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構
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防災情報
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台風豆知識
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