志賀町福浦港で、特産の岩ノリの生産が行われている。しけのため漁に出づらい状況が続く一方で、漁師は今年のノリの品質は良好だと自信をみせ、収穫量も例年並みを見込む。(兼松諒)
福浦港の岩ノリは、ほとんどが身内や贈答用で消費されるため、市場には出回りにくい。毎年十二月一日に漁が解禁され、それぞれが一定区画を買い取った「ノリ島」などに付いたノリを摘み取る。
三十年ほど岩ノリ漁をしている端谷(はしたに)敏夫さん(75)、八重子さん(72)夫婦は、しけが続いたため今月中旬から漁を開始。これまでに三回収穫した。二十八日は午前八時ごろ漁に出たが、海が荒れていたため収穫を中断。作業場に戻り、二十七日に収穫したノリ五十枚ほどを竹でできた「のりかご」に貼り付け、干した。
八重子さんが淡水で洗い塩を抜いたノリを正方形の型枠に入れ、敏夫さんが型枠を裏返しのりかごに三枚ずつ貼り付け、手のひらサイズのほうきで形を整えた。作業場で水を切り、屋内で扇風機や除湿器などを使いながら五日ほど乾燥させる。敏夫さんは「今の時期のノリが一番良質。味、色つやもいい」と自信を見せた。八重子さんは「収穫できないと生産もできない。今が頑張り時。できる限り収穫したい」と語った。収穫は来年二月ごろまで続くという。
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