新潟県上越市で民間主導による市民参加型のある出版プロジェクトが進行している。上越市出身の東京電機大学名誉教授の石塚正英氏が中心となるプロジェクトで、「21世紀の上越スタイル」というタイトルの生活文化誌を書籍として東京都本社の出版社から商業出版するというものだ。出版は合併新上越市誕生の20周年にあたる2025年に照準を合わせている。石塚名誉教授にプロジェクトの今後の展開を聞いた。
「上越スタイル」とは?
――「21世紀の上越スタイル」のタイトルについて教えてください。
「21世紀の上越スタイル」発起人の1人の真野俊和さんが元上越教育大学の教授をしていた。真野さんは元々東京の人だったが、上越市に家を建てて、上越市を終の棲家にするという人で、真野さんが「21世紀の上越スタイル」という名前を付けた。中身は上越の生活文化誌でいいと思うが、人がなんだろうと思うようにするためにはタイトルはかっこいい方がいい。
――プロジェクトは実行委員会ですか?
プロジェクトの発起人は麻屋高野(新潟県上越市)の高野恒男さんと、上越市で生まれ育った私と、元上越教育大学教授の真野さんの3人ともNPO法人頸城野郷土資料室の理事ではあるが、NPO主催ではなく、実行委員会スタイルで、「21世紀の上越スタイル」のためだけの時限付きの組織を作ろうということになった。
――その理由は?
その最大の理由は、上越市民がやっているのだと位置づけたかったからだ。あまりきちきちにやると、人は引いちゃうので、まずは賛同人という形で、70人が集まった。中川幹太上越市長や梅谷守衆院議員のほか、地元の県議、市議も名を連ねているが、実際には、ごぜの研究会や雁木再生団体などここ20年来上越市で活躍している市民活動家になってもらっている。これだと、高田地区ばかりになってしまうので、直江津の方にも入ってもらっている。
――執筆者は何人ですか?
第2段階は、賛同人の中から執筆者になってもらう必要がある。現在は十数名になっている。9月には上越市の「きものの小川」の小川善司代表などに上越の昨日、今日、明日を語ってもらった。「21世紀の上越スタイル」のスタイルとは未来を現わしている。
――プロジェクトのゴールはいつですか?
2025年の新上越市の市政20周年になるので、このプロジェクトはそこをゴールとしている。その理由は、人は時限付きでないとん熱心にはならないから。いつまでもこの運動をやるとなると、力尽きて興味もなくなるだろう。民間が主導してやると、ボランティア的であるため、あまり乗ってこないが、趣旨に賛同した人でやっていけばいい。
――出版社はどこですか?
文章をまとめて、株式会社社会評論社(東京都)から書籍として出版される予定だ。構成や原稿ができていないのでいまだ正式契約の段階ではないが、上越市や新潟市本社の出版からかも考えたが、東京の出版社から出せば公共図書館や大学図書館が買ってくれる。そうすれば長く残る。
刊行は2024年秋
――今後のスケジュールは?
今後の編集スケジュールだが、今年12月末に第1次原稿締め切りがある。来年7月末まで希望参加者によるオンライン読み合わせ会を開き、来年12月末日に編集完了となる。刊行は2024年秋の予定となっている。
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