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Wednesday, January 11, 2023

スマホかざせば流れる「ホテルの味」の調理法…音声コード付きパッケージ好評 - 読売新聞オンライン

 長崎市のホテルレストランの料理を再現したレトルト商品のパッケージに、スマートフォンをかざすと調理法の説明を聞ける「音声コード」が付けられた。視覚障害者が一人で調理するのに役立ててもらおうと企画したもので、音声コードが食品に採用されるのは日本初。関係者は食品業界への広がりに期待を寄せている。(美根京子)

 大浦天主堂やグラバー園にほど近い同市常盤町で1977年から観光客らを迎えてきた「ホテルニュータンダ」。コロナ禍で旅行客が減り、レストランの料理をレトルトや冷凍食品で販売する動きが広まった2020年春、同ホテルも商品化の企画を始めた。

 インターネットでレトルト食品を調べていた企画部次長の八尾直美さん(52)は、視覚障害者が簡単な調理に手間取ることを知った。「何分温めればいいのか分からない」といった初歩的な疑問から、「蒸気の出る穴を下に向けて電子レンジで温めて爆発した」と危険を伴うものまで悩みは様々だった。

 手軽さが長所のはずが、視覚障害者には必ずしも簡単に扱えない。八尾さんは「視覚障害者も安全に調理し、食事ができるにはどうしたらいいか」と思案した。

 まず、商品に点字の説明文を入れることを考えた。しかし、点字を読めない視覚障害者が少なくないと知って見合わせた。そうした中、助言を求めた県立盲学校教諭で自身も全盲の東浜啓さん(55)が、音声コードを教えてくれた。

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