大手菓子・食品メーカーのカルビー(東京)は、製造業などの工場で働く人たちのリフレッシュを目的とした新規事業「FOOD for FACTORY」を栃木県全域と群馬県、茨城県の一部で始めた。休憩時間などに気軽に外出できない工場従業員が、近隣地域にある飲食店によるキッチンカーなどで弁当やスイーツを楽しめる。飲食店の販路拡大や、各地に立地する企業と地域との連携強化にもつなげる。(小川直人)
カルビーが工場と地域の飲食店をつなぐ役割を担う。同社が工場側の要望を飲食店側に伝え、飲食店は品目や量などを決める。同社は工場と飲食店双方から利用料を得る。百〜百五十人規模の工場で月四回の販売の場合、月額利用料は工場は五万円、飲食店は一万円以下を見込む。
工場側は業者選定や契約を同社に任せることができ、工場従業員は既存の社食や自動販売機以外の選択肢が増える。
同社清原工場(宇都宮市)やミツカン館林工場(群馬県館林市)など、社内外の五施設で先行実施していた。
現在の参加飲食店は栃木県内を中心におにぎりやサンドイッチ、ドーナツ専門店など十一店。
事業の責任者で、同社新規事業部の佐伯千香さん(36)は「工場の課題の一つに、従業員が職場内でなかなかリフレッシュできないことがある。働き方の制約が多い工場の景色を変えたかった」と発案した理由を話す。利用する工場と飲食店を増やし、事業エリアの拡大も目指すという。
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