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Tuesday, March 7, 2023

クレ・ド・ポー ボーテ 第5回「パワー・オブ・ラディアンス ... - 資生堂

資生堂のグローバルラグジュアリーブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」は、5回目となる今年度の「パワー・オブ・ラディアンス・アワード」の受賞者に、ベトナム・ハノイ出身のダオ ティ ホン クエンさんを選出しました。クレ・ド・ポー ボーテは、毎年本アワードを実施するほか、ユニセフと長期的なパートナーシップを結び、世界中の女性のためのSTEM(科学、技術、工学、数学)教育、雇用、能力開発プログラムを支援することで、よりよい世界の実現を目指し活動に取り組んでいます。

世界は今、さまざまな危機に直面しています。パンデミック後の新しい社会様式への適応や気候変動問題の解決など、あらゆる局面で科学的・技術的な対応が必要とされています。世界人口の約半分を占める女性の活躍が大いに期待されますが、社会に役立つ知識を身に付ける機会が誰にでも平等に与えられているわけではありません。特に、過疎や貧困地域に生きる少女たちはSTEM教育の機会を得ることができず、計り知れない可能性が見過ごされているのが現状です。ICT(情報通信技術)スキルの需要が高まる分野では、コンピュータプログラムやソフトウェアに関する知識と応用力が必要とされるため、十分な教育を受けていない女性の活躍の場は限られ、男女格差がさらに拡大しています。

受賞者であるクエンさんは、STEM教育の格差や地域社会の男女差別をなくすために活動している、熱心な生物学の教師です。ベトナムでは特に、少数民族や障がい者、女子の割合が高い最貧困層の子どもたちの間で教育格差が広がっています1.。とりわけSTEM教育はほとんどが男子向けであるため2.、学力的に不利な少女たちの社会進出が阻まれる原因となっています3.。 2019年の10年生入試においては、少数民族が密集するベトナム北西部の辺境山岳地帯・ラオカイ省での女子の受験者数は、約10.5%ほどにとどまりました4.。 さらにパンデミックが、ベトナムの教育格差をさらに悪化させています5.。

クエンさんは、ベトナムの社会から疎外された少女たちや弱い立場のグループの間でSTEM教育を推進し、理系分野でこうした子どもたちが参加できる機会を提供することで、現状を打開したいと考えています。彼女はジェネシス校の科学科の責任者として、過去8年間に渡りSTEM教育に大きく貢献したほか、ブリティッシュ・カウンシルの STEM プロジェクト 「Girl in STEM」のアンバサダーとして、レ・ホン・フォン高等学校 でプロジェクトを実施。女子生徒のSTEM教育への参加率を70%にまで上昇させました。さらにコロナ禍では、教師向けに STEM 教育に関する 28 のオンラインウェビナーを実施。ベトナム国内84000 人以上の教師に、STEM やカウンセリングスキルなど、ソフトスキル開発に関する新しいコンテンツを提供しました。

クレ・ド・ポー ボーテ チーフブランドオフィサー・橋本美月のコメント:
「この4年間に渡り、クレ・ド・ポー ボーテは、教育を通じた少女たちのエンパワーメントに取り組む女性たちを応援してきました。本年度の受賞者であるクエンさんは、ベトナム国内において多くの若者に教育の機会を与える活動に力を注いでおり、彼女の活動内容は『パワー・オブ・ラディアンス・アワード』の理念を体現しています。本アワードを通じ、私たち一人ひとりが、輝く未来に向けたよりよい世界の実現に貢献していくことを願っています。」
ダオ ティ ホン クエンさんのコメント:
「私は、ベトナムにおける男女格差の問題解決に取り組むことで、少女たちに対する社会の姿勢を変えたいと考えています。少女たちがSTEM教育を受ける機会を与えられれば、学びに対する自信が芽生え、さまざまな制約に縛られることなく、自分の可能性を最大限に発揮できるようになるはずです。今回の受賞によって、ベトナムにおけるジェンダー格差を変えるSTEM活動を拡大するため、さらに貢献ができると信じています。」

2023年の「パワー・オブ・ラディアンス・アワード」の受賞者として、クエンさんにはその活動を支援するための助成金が授与されます。クエンさんは、社会的に弱い立場にある少女たちへのSTEM教育の支援の他、民族的マイノリティーの子どもたちや障がいのある学生のためのSTEM、そしてSTEMに関するコミュニケーションの3つの活動に役立てたいと話しています。

「パワー・オブ・ラディアンス・アワード」のこれまでの受賞者は、シリアの教育支援者でありユニセフ親善大使のマズーン・メレハンさん、「WiSTEM Nepal」共同創設者のビニタ・シュレスタさんとプラティクシャ・パンディさん、カザフスタンのSTEM教育支援者のアリョーナ・トカチェンコさん、MARKODINGインドネシアCEO兼共同創設者のアマンダ・シマンジャンタックさんです。クレ・ド・ポー ボーテは「パワー・オブ・ラディアンス・アワード」を通じ、家族や地域のため、世界を変えるための行動を起こしている世界中の少女や女性たちに寄り添い続けます。

クレ・ド・ポー ボーテの教育支援活動への取り組みは、よりよい世界を実現したいという思いから始まりました。この願いを叶えるべく、私たちはクレ・ド・ポー ボーテのベストセラー商品「ル・セラム」のグローバルの売上の一部を、女性の教育推進のために活動する慈善団体へ寄付しています。

※ユニセフは、いかなる企業、ブランド、製品、サービスも推薦するものではありません。

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