逮捕されたのは、大手製薬会社、アステラス製薬の50代の日本人男性社員です。
男性は、北京でことし3月、スパイ活動に関わり中国の刑法と反スパイ法に違反した疑いがあるとして、中国の国家安全当局に拘束されました。
男性は先月、「刑事拘留」という措置に切り替えられて拘束が続いていましたが、北京の日本大使館によりますと、今月中旬、国家安全当局によって正式に逮捕されたということです。
男性が逮捕されたことで今後、最長で7か月かけて起訴されるかどうか決まるため、拘束はさらに長期化するおそれが高まっています。
男性は通算でおよそ20年中国に勤務してきた現地の事情に精通するベテランの駐在員で、日本政府は、引き続き早期の解放を中国側に求めていくことにしています。
中国では、2014年に反スパイ法が施行されて以降、日本人がスパイ行為に関わったなどとして当局に拘束されるケースが相次ぎ、ことし7月にはスパイ行為の定義が拡大された改正反スパイ法も施行されたため、外国企業などの間で懸念が広がっています。
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