オーストラリアの年金や富裕層向けに1510億豪ドル(約15兆7700億円)の資産を運用する豪 コロニアル・ファースト・ステート(CFS)は、金利高止まりの長期化を見込んで、プライベートクレジット案件への投資を数十億豪ドル規模で拡大する計画にある。
CFSのインベストメントチームの最高投資責任者(CIO)、ジョナサン・アーミテージ氏はインタビューで、プライベートクレジットのアロケーションをポートフォリオ全体で平均3%程度まで引き上げる方針にあることを明らかにした。
アロケーションの変更は2、3年程度かけて徐々に進められる見通しで、プライベートクレジット資産へのエクスポージャーは、同社として歴史的な低水準の1%未満からシフトすることになる。
アーミテージ氏は今月初めの米国と欧州への出張で投資家らと面談し、「インフレの安静時心拍数」が過去5ー7年よりも高くなるとの見解を強めたと言い、それが同社のポートフォリ形成に影響を及ぼしていると語った。
同氏は、プライベートクレジット投資について、「変動金利という性質上、われわれの見立てが正しければ恩恵を受けることになる」とし、金利の低下は市場が予想していたほどの速さでは進んでいないと指摘した。
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原題: Private Credit Lures $100 Billion Fund Seeing Sticky Inflation(抜粋)
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