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Wednesday, June 12, 2024

1兆円もの税金をつぎ込んだ半導体会社「ラピダス」が、大失敗しそうな「3つの理由」(大西 康之,週刊現代 ... - 現代ビジネス

「日の丸半導体の復活」――錦の御旗を掲げた経済産業省によって、約1兆円もの税金が新会社「ラピダス」に注がれている。しかし北海道千歳市に工場を建設中の同社は、大政奉還後に新政府軍に抵抗した旧幕府軍になぞらえて、「半導体の五稜郭」とも呼ばれる。

「最先端である2ナノのロジック半導体の量産」を目標に掲げるラピダスだが、旧幕府軍と同じく、その夢が実現できるとはとても考えられない。前編記事『99%が税金の半導体会社「ラピダス」はもはや国有企業…そのウラにある経産省の「思惑」』に続き、その理由を解説していこう。

合計145歳の経営者コンビ

取材を拒まれたので、一方的にラピダスへの疑問を誌上でぶつけてみたい。「2ナノ半導体の量産」については多くの専門家が、3つの点から「不安」を指摘している。まず経営者だ。

Photo by gettyimages

ラピダスの会長には発足のきっかけを作った東氏が就任した。東氏は現在74歳。1996年から2016年まで東京エレクトロンの社長、会長を歴任した大物経営者だが、国際基督教大学出身の営業マンで、技術者ではない。2019年には相談役からも退いた。現役の経営者ではない。

「技術がわかる経営者」として東氏が誘ったのが小池淳義氏。東氏の3つ年下の1952年生まれで、早稲田大学大学院理工学研究科を修了後、日立製作所に入社し、半導体部門の技術開発に従事した。

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