Pages

Saturday, December 7, 2019

「宮本から君へ」制作会社が芸文振提訴へ 助成金不交付 - 朝日新聞

 日本芸術文化振興会(河村潤子理事長、芸文振)が映画「宮本から君へ」の助成金を「公益性の観点」から不交付にした問題で、制作会社のスターサンズは7日までに、不交付決定は違憲かつ違法であるとして、芸文振に対して取り消しを求めて東京地裁に提訴する方針を固めた。

 芸文振は舞台や映像などの芸術文化活動の援助にかかわる文化庁所管の独立行政法人。「宮本から君へ」は真利子哲也監督、池松壮亮さんと蒼井優さん主演の硬派な人間ドラマだ。

 作品のエグゼクティブプロデューサーで、原告となるスターサンズの河村光庸社長によると、3月に芸文振から1千万円の助成内定を得た。ところが、出演者の一人、ピエール瀧さんが麻薬取締法違反で執行猶予付き有罪判決を受けたことから、芸文振の担当者から「助成辞退」や「再編集」を打診された。河村社長が拒むと、7月に「公益性の観点から適当ではない」との理由で「不交付」を通知された。

 これに対しスターサンズ側は「当時は交付・不交付の要件の中に『公益性』は入っておらず、裁量を逸脱している」と主張する。その後、芸文振は9月に助成を取り消せる要件として、「公益性の観点」を交付要綱に加える改正をした。

 スターサンズ側は「映画表現の根幹の一つである配役を理由とした不交付は、憲法21条で保障されている表現の自由の制限に当たる」としている。また、河村社長は「芸文振が交付要綱に追加した『公益性の観点』の項目自体が違憲であり、削除すべきだとも訴えたい」と話している。

 スターサンズは2008年設立の映画制作・配給会社。キネマ旬報ベスト・テン第1位の「かぞくのくに」(2012年)や菅田将暉さんが日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を得た「あゝ、荒野」(17年)など数多くの作品がある。今年はほかに「新聞記者」「i 新聞記者ドキュメント」を公開している。

 芸文振の担当者は「内定が出てはいたが、その後に出してもらった助成金交付申請書に有罪が確定した出演者の名前を確認したうえで正式な交付の可否を審議し、決定した。違法な判断ではない」とする。表現の自由の制限に当たるとの指摘については「コメントは差し控える」とし、「訴状が届き、内容を確認して対応する」とした。(編集委員・石飛徳樹、小峰健二)

Let's block ads! (Why?)



"会社" - Google ニュース
December 08, 2019 at 04:00AM
https://ift.tt/36bZ9CJ

「宮本から君へ」制作会社が芸文振提訴へ 助成金不交付 - 朝日新聞
"会社" - Google ニュース
https://ift.tt/2P2HZC9
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

No comments:

Post a Comment