1960年ごろから、日本を含む120か国以上に販売されていた外交公電などに使われる暗号機の製造会社が、実はアメリカとドイツの情報機関によって秘密裏に運営され、各国の機密性の高い情報が解読されていたことが分かったと欧米メディアが報じました。
これはアメリカの有力紙ワシントン・ポストとドイツの公共放送ZDFが11日、独自に入手した文書などをもとに伝えたものです。
それによりますと、外交公電などに使われる暗号機を製造していたスイスの企業「クリプト」が、アメリカのCIA=中央情報局と当時の西ドイツのBND=連邦情報局によって秘密裏に運営され、各国の機密性の高い情報が解読されていたということです。
CIAは1960年代からクリプトと関係を持ち、1970年ごろにBNDとともに株式を取得したあと、リヒテンシュタインにある法律事務所の支援を得て、経営主体が分からないようにしていたということです。
これまでに日本を含む120か国以上に販売され、解読されたやり取りの中には、イランのアメリカ大使館占拠事件や、フォークランド紛争でのアルゼンチン軍の情報などが含まれるとしています。
一方、中国や旧ソビエトは、会社の西側諸国とのつながりを疑問視し、購入することはなかったということです。
報道に対し、CIAとBNDはコメントできないとしています。
ドイツ側は、活動が明るみになることを懸念して1990年代に撤退しましたが、アメリカ側はおととし会社を売却するまで活動を続けていたということです。
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February 13, 2020 at 04:07AM
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暗号機製造会社 米独が秘密裏に運営 欧米メディア報じる - NHK NEWS WEB
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