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Sunday, May 17, 2020

配信で独立系配給会社の旧作映画見放題 - 日本経済新聞

コロナ禍で経営基盤の弱いミニシアター(小規模映画館)が苦境に立たされているが、そこに作品を配給する多くの独立系配給会社も痛手を受けている。これらの配給会社を支援するために、各社の代表的な旧作が3カ月見放題となる配給会社別の配信パックが設定され、15日からアップリンク・クラウドで配信が始まった。

ザジフィルムズ配給のジャン=リュック・ゴダール監督「女は女である」(C)1961 STUDIOCANAL - EURO International Films S.p.A.

ザジフィルムズ配給のジャン=リュック・ゴダール監督「女は女である」(C)1961 STUDIOCANAL - EURO International Films S.p.A.

配信は独立系配給会社20社が参加する「Help! The 映画配給会社プロジェクト」の一環として実施する。観客は各社の作品リストを見て、配給会社別の見放題パックを購入する。現在、配信しているのはクレストインターナショナル、ザジフィルムズ、セテラ・インターナショナル、ミモザフィルムズ、ムヴィオラの5社。各社の作品数は12~30本で、価格は2480~2980円。5社の作品総数は90本。

ルノワール、オリヴェイラら巨匠の作品を手がけるクレスト、ゴダールやヴァルダやドゥミなどヌーベルバーグの逸品がそろうザジ、アピチャッポン・ウィーラセタクンやワン・ビンらアジアの先鋭的な作家を扱うムヴィオラなど、それぞれの配給会社の個性がよくわかる。22日には彩プロ、アンプラグド、エスパース・サロウ、オンリー・ハーツ、サンリス、シンカ、ハーク、マジックアワーも配信に加わる。

黒子的な存在である独立系配給会社は観客との直接的な接点こそ少ないものの、世界各地の秀作を発見して買い付けたり、新しい才能を発掘して育てたりすることで、多様な作品が上映される日本の映画文化に貢献をしてきた。ただその多くは事業規模が小さく、劇場からの収入減少の打撃は大きい。同プロジェクトは「将来的には独立系配給会社団体として、諸課題の改善や情報共有にも取り組みたいと考えている」(ムヴィオラの武井みゆき代表)という。

(古賀重樹)

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