「水戸黄門」として知られる水戸藩二代藩主の徳川光圀が愛したとされ、城里町の茶農家が二〇一四年から復活プロジェクトを進めてきた幻のお茶「初音(はつね)茶」の初めての試飲会が二十四日、発祥の地である町内の清音寺で開かれた。
町の古内(ふるうち)地区では、猿島茶や奥久慈茶と並ぶ茨城三大銘茶の一つ古内茶を生産している。江戸時代に、光圀が地区内にある清音寺で栽培した茶を気に入り、茶葉を摘んだ木を「初音」と名付け、栽培を奨励したと伝わる。約五十年前に別品種が主流となり、初音は母木とされる一本が寺の境内に残るのみとなった。
一一年の東京電力福島第一原発事故により、古内茶は一時出荷制限がかかり、販売量が落ちるなどの影響があった。風評被害を払おうと、JA水戸古内茶生産組合が初音茶を復活するプロジェクトに取り組み始めた。一四年に清音寺の母木から挿し穂約千本を切り出し、苗を育て始めた。
今年五月二十五日に初めて収穫し、約五キロの茶葉を摘み取った。試飲会は清音寺であり、県や町、JA水戸の関係者ら三十五人が参加。組合の加藤秀仁組合長代行(70)は「事業を達成できてうれしい。一層の発展を進めたい」とあいさつ。古内茶をリードする存在になることに期待を寄せる。
専門家らによる講評もあり、茶の香りを研究する茨城キリスト教大学の川上美智子名誉教授(74)は「深いりして香ばしく、苦味と渋味が強いしっかりした味わいの特長あるお茶だ」と話した。 (水谷エリナ)
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水戸黄門愛した「初音茶」お味は? 復活プロジェクト 城里町で試飲会 - 東京新聞
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