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Thursday, September 10, 2020

自宅でおいしい紅茶を♪ 丁寧な抽出、味引き出す - 東京新聞

 残暑が厳しい中、冷たいアイスティーで一息つきたい人もいるのでは。コロナ禍で自宅で過ごす時間が増える中、茶葉やティーバッグの需要も増えている。自宅で茶葉の味を引き出すこつを、愛知県尾張旭市の紅茶専門店「ティーズリンアン」オーナー、堀田信幸さん(67)=写真=に聞いた。 (吉田瑠里)

 堀田さんは昨年、日本紅茶協会主催の紅茶を入れる腕を競う大会で優勝。今回は、アイスティーとジンジャーチャイの作り方=レシピ参照=を教わった。

 茶葉の味を引き出すこつは、茶葉を入れたティーポットに沸騰したお湯を入れ、五分以上かけてゆっくり抽出。その後、残った茶葉に何回か少量のお湯をかけ、「成分を出し切ること」が大切という。

 「空気を混ぜ込んだ水の方がおいしい」といい、抽出用の湯を沸かすやかんには水を勢いよく注ぐ。温度が高い方が成分がよく抽出されるといい、沸騰したら沸かしたてを、茶葉を入れたティーポットに入れる。

 アイスティーにする場合、抽出後に紅茶を冷やす過程で成分のカフェインとタンニンが結合し、白濁することがある。「見た目も味も悪くなる」といい、冷蔵庫でゆっくり冷やすと白濁しやすいため、常温で保存し、氷を入れたグラスに注いですぐに飲む。白濁したら、熱湯を少し注ぐと透き通った紅茶に戻る。

 チャイは茶葉を甘く煮出したミルクティー。茶葉を鍋で煮出して「チャイの素(もと)」を作っておくと、飲みたい時に牛乳と合わせるだけで簡単に楽しめる。古い茶葉でも、ある程度おいしくできる。

 市場調査会社「インテージ」によると、四〜七月の茶葉、ティーバッグの売り上げは前年より約5〜40%増。担当者は「自宅で手間を掛けてでも本格的な紅茶を飲みたいという需要から」と分析する。

◆アイスティー

【材料】(できあがり量1リットル)

茶葉(セイロン紅茶のディンブラ、ダージリンがお薦め)8〜10g

【入れ方】

<1>ティーポット(容量350ミリリットル)に熱湯を入れ、ふたも熱くなるくらい温める

<2>ポットの湯を捨てて茶葉を入れ、沸かしたての熱湯を注ぐ。5分以上蒸らす

<3>サーバー(写真(右))に氷を1/3くらいの高さまで入れ、蒸らした紅茶を茶こしを通して注ぐ

<4>ポットに残った茶葉が再び浸る程度の湯を注ぎ、すすぐようにしてサーバーに移す。この動作を数回、サーバーがいっぱいになるまで繰り返す

<5>常温で保存し、その日に飲みきる

◆ジンジャーチャイ

【材料】(できあがり量約10杯分)

茶葉(アッサムがお薦め)30g

ショウガ6g、砂糖60g、牛乳800ミリリットル

【作り方】

<1>ショウガを千切りにする

<2>茶葉、ショウガ、400ミリリットルくらいの水を鍋に入れ、弱火で煮出す。細かい茶葉は2分、大きい茶葉なら5分ほど

<3>煮上がったら、砂糖を溶かす

<4>茶こしでこし、サーバー(写真(右))に移す

<5>鍋に残った茶葉に少量(100〜150ミリリットル程度)の水を加え、茶こしでサーバーに移す。3回ほど繰り返し、サーバーの紅茶を800ミリリットルにして「チャイの素」のできあがり。冷蔵保存で2〜3日

<6>飲むときは、「チャイの素」と牛乳を同量で合わせ、電子レンジで温める

◆手軽に楽しむ ティーバッグ

ティーバッグをふちから滑らせるように入れる

ティーバッグをふちから滑らせるように入れる

<1>カップに沸騰したお湯を入れた後、ティーバッグをふちから滑らせるように入れる

<2>ティーバッグは5分ほど入れたままにし、じっくり抽出。紅茶は60〜70度ほどがおいしいといい、待つうちに飲み頃の温度に。ミルクティーなら、ティーバッグの量を2倍にし、カップ半量ほどのお湯で抽出してから牛乳を入れて電子レンジで温める。牛乳に直接ティーバッグを入れると、成分が出にくい

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