Santa Lima Dua: レンタカー会社がオークションで中古車調達－半導体不足で苦肉の策

Monday, May 3, 2021

レンタカー会社がオークションで中古車調達－半導体不足で苦肉の策 - ブルームバーグ

半導体不足の影響がレンタカー業界にも広がっている。自動車生産の大幅な減少を受けてレンタカー会社は必要な新車を調達できなくなり、オークションで中古車を購入せざるを得ない事態に陥った。

　　通常であれば米ハーツ・グローバル・ホールディングスやエンタープライズ・ホールティングスといったレンタカー会社がこうした手段を取ることはまずない。新車を安価で大量購入、最長１年間レンタル業で顧客に貸し出し、その後オークションで売却して利益を得るというのが普通の流れだ。過去にも時として予期せぬ需要急増に対応するため一定数の中古車を購入したことはあったが、レンタカー車両の中心が中古車となるのはまれだ。

　　独立系自動車業界コンサルタント、マリアン・ケラー氏は「通常であれば、普通のセダンやスポーツ型多目的車（ＳＵＶ）を購入するためオークションを利用することは決してない」とし、「特別な状況だ。車が不足している」と付け加えた。

　　こうした需要を背景に中古車価格は急上昇している。卸売市場のオークションでの価格を測る指標のマンハイム指数は前年の同じ時期と比較し52％上昇している。

　　同指数を公表する自動車オークション会社マンハイムを傘下に置くコックス・オートモーティブのチーフエコノミスト、ジョナサン・スモーク氏は「マンハイム指数は６月にかけて過去最高に上昇するだろう。その後需要は落ち着き、供給トレンドに見合うペースになるとみている」と予想。一方で小売市場についてはトレンドが卸売市場から６週間遅れることが多いため、小売価格は今夏にかけて上昇が続くとの見通しを示した。