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Sunday, June 20, 2021

「余剰ワクチン」幼稚園教諭へ 福島市私立協、早期接種で安心を - 福島民友

 新型コロナウイルスのワクチン接種を加速化し、働く場所の安全を守るためにはどうしたら良いか。福島市私立幼稚園協会は、「園医」などの医療機関と連携することで、キャンセルなどで余ってしまったワクチンを幼稚園教諭に接種してもらう取り組みを始めた。高齢者への接種が一段落した後の対応が視野に入る中、行政や各種団体の機敏なアイデアがより多く、より早い接種の鍵を握りそうだ。

 福島市のみその幼稚園で主任教諭を務める須藤千尋さん(32)は18日、福島市の医院「さとう胃腸科内科」で1回目のワクチン接種を受けた。同医院の高齢者向けの接種で余剰分が出る見通しとなったため、同医院理事長の佐藤匡記さん(48)が、接種を打診した。

 同市は、ワクチンが無駄になることを防ぐため、接種に協力してもらっている医療機関と取り扱いの方法を決めている。優先順位は、医療従事者、入院中やかかりつけの高齢者、高齢者施設や保育施設、幼稚園施設などの従事者、基礎疾患のある64歳以下―となっている。今回の接種は、行政の制度運用と医療機関側の判断がうまくかみ合った形だ。

 佐藤さんは「高齢者は予定通り接種できる枠が定まりつつある。幼稚園などは『密』が避けられない現場であるため、積極的に接種していくべきだと思う」と話す。須藤さんは接種後、「ワクチンは子どもたちの保護者の安心につながる。声を掛けてもらい大変ありがたい」と語った。

 福島市私立幼稚園協会は早期接種に向け「園医」に加え、保護者が勤務するなど関わりのある医療機関と連携するよう各園に呼び掛けている。協会理事長の細谷実さん(67)は「幼稚園や保育所などの幼児教育の現場は(感染リスクが高まるとされる密閉・密集・密接の)3密を避けることが難しい。ワクチンを有効活用しながら早期接種を進めたい」と話している。

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