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Sunday, June 6, 2021

献血募集「鬼滅」起用は“効果絶大” 一方で切実な悩みも - ITmedia

ZAKZAK

 コロナ禍で献血希望者の募集に苦労する日本赤十字社だが、社会現象を巻き起こしたあの大人気作品が、献血不足の“救世主”となった。かつては献血キャンペーンで使用したキャラクターが思わぬ批判を浴びたが、漫画やアニメの強さを見せつけた形だ。

 徳島県赤十字血液センターは、5月15〜31日の期間で『鬼滅の刃』の限定ポスター(A3判)をプレゼントするキャンペーンを実施した。

 対象を予約した県内在住者に限り、主人公の竈門炭治郎(かまど・たんじろう)版と、最強の剣士として人気の高い煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)版をそれぞれ1500枚用意した。

 鬼滅パワーはすさまじく、4月に1531本だった献血数(400ミリリットル)が、5月には1884本へと増加。30日には急遽(きゅうきょ)、献血バスを派遣するほどの盛況だった。

 「このような反響は初めてだろう」と話すのは県赤十字血液センター献血推進課の担当者。「キャンペーンを継続したい思いはあるが、今回の予算は県が負担したこともあって難しい。今後の献血希望者の減少を懸念しているため、16〜69歳までの健康な方には協力をお願いしたい」と呼びかけた。

 献血キャンペーンをめぐっては、2019年に日本赤十字社が人気漫画『宇崎ちゃんは遊びたい!』とコラボし、関東1都6県で献血者にクリアファイルを配布するキャンペーンを行った。全国的に不足状態が続く400ミリリットルの献血は体重50キログラム以上の人が可能であるため、若い男性をターゲットにしたPRだったが、胸を強調するようなイラストだとしてSNS上などで批判する声もあった。

 老若男女に大人気の鬼滅の刃とのコラボを全国的に展開する可能性はあるのか。

 日本赤十字社は「数ある取り組みの1つとなりますが、多くの方にご参加いただいているとのことで大変ありがたく思います。こちらのキャンペーンについて、全国的な展開は現在予定していません。当社では、輸血用血液を必要としている患者さんの命を守るため、お一人でも多くの方に献血協力をいただけるよう呼びかけており、今後も変わらぬご支援を賜れれば幸いです」との回答だった。

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