中古車購入 [2021.07.05 UP]
車を購入する際の予算はいくらが妥当?予算の決め方をわかりやすく解説
この記事の目次
車を購入するのは、なかなか決心が必要です。一般的には人生の中でマイホームの購入の次にお金がかかる場合がほとんどです。だからこそ生活を圧迫するような購入の仕方はおすすめできません。 そうならないためには予算を決める必要があります。予算の目安をイメージしておかないと、どの車をどれくらいの資金で購入するか検討ができないためです。 そこで今回は、車を購入するにあたって予算はどのくらいが妥当であるのか、予算の決め方について解説します。これから車を購入したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
支払の負担を考慮した予算の決め方
相応の出費になる車の購入は「カーローンを組んで購入する」ことが多いでしょう。ローンには返済がつきものですので、計画的に負担になりにくい返済ができるように考えたいものです。 返済の負担を考慮すると、総額が年収の半分以内にすることが無理なく返済できる目安と言われています。 詳しく説明していきましょう。
支払い方法から考える
少し前までは「車を購入する=現金一括で支払うかローンを組んで購入する」のが一般的でしたが、現在では残価設定ローンやカーリースなど車に乗るための方法も様々になっています。 前なら手の届かなかったワンランク上の車も検討に入れられる時代になってきていますので、経済状況やライフスタイルに合わせて、自分に合った車、支払い方法を考えたいところです。
車の購入は「マイカーローン」を組むのが基本となる
車の購入は、一般的な車種であっても100万円を超える購入費用になることも少なくありません。一括での購入は一時的とはいえ経済的な負担が大きく、多くの場合はカーローンを組んで購入することになるでしょう。
カーローンに限らず、ローンとは要するに「借金」です。つまり、借りたカーローンは返済しなければなりません。無計画に高額なローンを組んでも、返済に困るだけです。
ローンの返済には「利息」も含めた返済計画を考える必要があります。基本的に、借りた金額が多いほど毎月の返済額が高く、最終的な利息総額も高くなるものです。
多くの場合は毎月の収入の一部を返済に充てることになるでしょう。
ご自身の収入に見合わないローンを組んでも、毎月の返済に困ることになり、最悪の場合はマイカーを手放さなければならなくなる事態に陥ることも珍しくありません。
ローンを考えると「年収の半分程度」が目安となる
例えば「年収の半分の金額でカーローンを組む」ケースを考えましょう。このローン、人によっては「半年で返済できる!」と考えてしまう人もいるかもしれませんがこれはもちろん間違いです。
毎月の収入の全額をローン返済に充てることはできません。人は、生活するうえで食費や家賃など、支払いが必要になる支出が存在します。
生活するうえで必須の支出を収入から捻出する場合、収入の全額をカーローンの返済に充てることはできません。
また、ローンの返済には利息の支払いも含まれるため、最終的な返済額は組んだローンの金額よりも高くなります。加えて、住宅ローンなど他の支払いがあればそれも考慮する必要があります。
従ってカーローンを組む場合は、返済負担を考慮しながら数年間の支払っていける計画を考えていく必要があります。
収入の状況や人生設計にもよりますが、一般的には数年単位のカーローンを組んでいく場合、「年収の半額相当」が、カーローンを組む上で無理なく支払っていける金額の目安であるとされているようです。
車の購入は「一括払い」それとも「ローン」?
車を購入する際の一般的な支払い方法は、ローンを組んで返済するか一括で支払うかの二択になるでしょう。では、それぞれの支払方法にどのようなメリット・でメリットがあるのでしょうか?
一括払いで車を購入するメリット・デメリット
一括で支払いを済ませる場合は、購入時以降に車を購入するための費用がないことが大きなメリットです。
カーローンを組む場合、年利数%の割合で利息を支払う必要があり、最終的に借りた金額以上のお金を返済しなければなりません。一括であれば、車の本体と諸費用を一括で支払うため、利息を支払う必要はありません。
ただし、デメリットとして一時的に大きな金銭的負担を強いられることになります。これは、購入する車の金額次第ではありますが、数十万〜数百万の購入費用を一括で支払うため、ギリギリの状態で支払ってしまうと、しばらく急な支出に備えられなくなってしまうケースもあります。
ローンを組んで車を購入するメリット・デメリット
カーローンを組む場合、毎月の返済はありますが、一時的な高額負担が発生しない点が大きなメリットです。
一括支払いと比較して、貯蓄が無い方でも購入できますし、貯蓄を圧迫することなく、毎月の収入から返済分を捻出できるのはメリットと言えるでしょう。
ただし、返済には前述の通り利息が必要です。利息を元金に含めると、最終的な返済総額は購入費用の数割増しになってしまいます。
負担を最小限に抑えるためには、借りる金額や金利設定などを考慮して無理のない返済計画を立てることが重要です。
カーリースのメリット・デメリット
カーリースはカーローンと混同されがちですが、一般的なカーローンよりも毎月の負担が少ない点は大きなメリットです。また、毎月の負担には車検代やメンテナンス費用なども含まれているものが一般的なので、ランニングコストがかからないという点も魅力といえます。
予算に対して豊富な車種から選べますし、乗り換え時の手続きが比較的簡単である点もメリットです。
一方デメリットとしては、カーローン同様に一括払いの場合と比較して最終的な費用負担が何割か多くなる点が挙げられます。また、車をカスタマイズすることは難しく、契約内容によっては利用中の走行距離が制限されるので、窮屈な思いをするかもしれません。
加えてあくまでもリースであるため、数年後の契約終了時には車を返却する必要があります。
契約内容によっては買取オプションなどもある場合もありますので、契約をよく確認して検討するようにしましょう。
中古車の値段の決まり方
新車の場合は、ある程度の値段は調べられます。しかし「中古車」の場合は個体ごとに値段が大きく異なるものです。
車の購入費用を安く抑えるためには、一般的に新車よりも安い中古車を選択するという方法もあります。では、中古車の値段はどのように決まるのでしょうか?
車のコンディション
車のコンディションが良くなければ、同じ車種でも安くなる傾向にあります。例えば「走行距離が多い」「傷や修理履歴がある」といった条件は、中古車の買い取り価格も販売価格も安くなる傾向にあるのです。
ただし、こうした条件は必然的に車の耐久性や性能などに悪影響を及ぼす場合があるため、購入後の短期間でトラブルを起こす可能性も否定できません。
中古車購入後、短期間で修理が必要になったり、買い替えなければならなくなるのは手間も増えます。かえってお金がかかってしまったというケースもあります。
コストパフォーマンスを考えると、一概に価格が安い中古車がお得であるとも言い切れないため、中古車を選ぶ場合のコンディションには注意をしましょう。
車の需要の高さ
需要が高い車種であれば、中古車の販売価格も高額になる傾向にあります。車種だけでなく、同じ車種でもカラーリングやグレードによっても金額が上下する可能性があります。 中古車のカラーリングで人気なのは「白」「黒」「グレー」といった、比較的シンプルなカラーリングです。これらのカラーリングは冠婚葬祭などの特別なイベントの際にも使用できるため、汎用性と利便性が高いので人気が高まります。 カラーリングなどのニーズは人によって異なります。一般的なニーズと異なる車種・カラーリングを狙っている方であれば、想定よりも安い値段で中古車を購入できるかもしれません。 グレードは車種ごとに様々なグレードの車がありますが、一番高いグレードが一番人気とは限りませんので、車種が決まった段階でいろいろと調べて費用と需要のバランスが合ったグレードを選択すると良いでしょう。
車を購入する時期の問題
中古車は「購入する時期」も値段に大きく関わります。例えば「年式が上がる1月」「モデルチェンジが行われるタイミング」には、該当する中古車の値段が大きく変動する可能性があります。
他にも「決算セール」などの大型セールを狙うのも有効な手段となります。販売店は少しでも売りたいと考えているので、通常よりも安く中古車を購入できる可能性があります。 中古車の値段を決めるにあたっては、需要の大きさだけでなく供給の大きさも考慮する必要があります。要するに「需給バランス」です。
需要に対して供給が多い状況であれば、必然的に商品価格も落ち着きます。例えば「決算期の後」「大型連休の後」には、中古車需要が落ち着くため、価格が落ち着く可能性が高いでしょう。
マイカーローンの選び方
車を購入するにあたっては、一括での購入は予算的に難しいため、カーローンを利用して支払いをする方も多いでしょう。
前述の通りローンはもちろん返済の必要があるので、少しでもお得にするためにローン選びは重要です。
金利の種類
カーローンで損をしないために重要なポイントは「金利」です。一口に金利を比較するといっても、単純な数値だけ見るのでは意味がありません。金利には種類があり「固定金利」と「変動金利」に大別されます。
固定金利は借りてから完済まで基本的に金利が変動しないタイプの金利です。
数年単位で返済することになるカーローンの返済計画を立てやすくなり、金利が上がらないという安心感があります。ただし、金利の種類を選べる場合、一般的に変動制よりも固定制のほうが最初の金利が高くなる傾向にあります。
変動金利は借りてから一定期間ごとに金利が見直される制度です。
最初の金利が固定制よりも低めに設定されており、金利が低下傾向にある情勢であればさらに金利を下げられる可能性があります。
ただし、逆に金利が高騰傾向にある場合は固定金利よりも高い利率になる可能性もあり、返済計画を組みにくいという難点もあります。
金利の利率
カーローンを組むうえで重要な金利は、一般的に「年利●.●●%〜▲.▲▲%」という形で表記されています。当然ながら、この数値が大きい条件で借りるほどに毎月の返済の金利が大きくなり、最終的な返済総額も高額になります。
なので、少しでも低い金利で借りられた方がお得に返済できます。ここで見るべきは変動幅の最低値ではなく変動幅の最高値です。
金利に幅のあるローンにおいて、金利は契約時の条件次第で決められます。
一般的に借りる金額が高額であったり、その金融機関を何度も利用している方ほど、低い金利で借りられる可能性が高いです。
一方で、ローンを組むのが初めての場合や条件が良くない場合は、多くのケースで最高値の金利が適用されます。
なので、金利の最低値を見るよりも、最高値を見て検討をしておいた方が実際に借りる際に支払額が上がってしまうリスクが少なく済むでしょう。
金融機関の種類
金利について考慮するうえでは「どこでカーローンを借りるか」ということも重要です。カーローンを提供している金融機関にも種類があり、銀行系・信販系・消費者金融系とさまざまな種類があります。
最もお得な条件でカーローンを組める可能性が高いのは「銀行系カーローン」です。銀行系の金融商品は審査などの条件が厳しい代わりに、消費者金融系ローンよりも低い金利設定で提供されているケースが多いのです。
逆に、信販系や消費者金融系のカーローンは、審査が緩めに設定されている代わりに、銀行系よりも高金利の設定になっている可能性が高いです。また、最低金利と最高金利の幅が大きいため、相談前に金利を把握するのが難しいという難点もあります。
繰り上げ返済などの手数料の存在
カーローンを選ぶ際には、さまざまな手数料の有無についても考慮したいところです。ローンの返済では繰り上げ返済など特別なアクションを検討する場合もあるでしょう。
これらのアクションを起こすにあたって、ローンによっては手数料がかかる場合があります。
例えば繰り上げ返済を行うと、予定よりも短期間で完済できるため、支払う利息総額が減少します。貯蓄等に余裕があれば積極的に行いたいものです。
しかし繰り上げ返済をする場合、ローン商品によっては手数料が設定されていることがあります。
手数料がかかる場合、せっかく繰り上げ返済をしても支払う利息総額との差がほとんどなくなってしまうケースもあるため、もし、積極的に繰り上げ返済を考えてローンを組むのであれば、繰り上げ返済の手数料がかからないローン商品を選ぶのも良いでしょう。
すでに車を持っていれば「売却・下取り」も考慮するべし
車を購入するにあたって「すでに車を持っている」場合もあるでしょう。必要な場合は別ですが、新しい車で十分役目を果たせるのであれば、車は手放して資金に変えることも検討しましょう。
車の「買取」「下取り」は何が違う?
車を手放す方法としては買取や下取りなどがあります。買取はそのままの意味で業者に車を買い取ってもらい現金化する方法です。
下取りとは、新しい車を購入することを条件として、販売業者に車を引き取ってもらうことです。引き取られた車は現金化されるのではなく、一般的に車の購入代金から差し引かれます。
下取りは販売業者に限定されますが、買取はさまざまな業者を利用できます。どの業者に買取・下取りしてもらうかによって、車につけられる価値が大きく異なる場合もあるので下取りも含めて複数社に相談してみるのも良いでしょう。
車をお得に売る方法
車をお得に手放すためには、3つのポイントを抑えるといいでしょう。
1.車を手放す時期を考える
販売価格が需給バランスに左右されるだけでなく、買取価格も需給バランスが大きく影響します。
需給バランスが需要側に傾いている状態であれば、買取価格も高騰する可能性があるのです。
2.走行距離を考える
一般的に走行距離の多い車は買取価格が低くなります。走行距離を増やさないように乗るのは現実的ではありませんが、売却を検討する場合にはなるべく走行距離が少ない状態で相談をした方がお得に売却できる可能性が上がります。
3.下取り<買取になりやすいということを考える
一概には言えませんが、販売業社へ下取りに出すよりも、買取専門業者に買い取ってもらった方が、高い値段が付きやすい場合が多いです。
下取りは手続きも同じお店で済み便利ですが、少しでも高くと考えている方は両方を検討すると良いでしょう。
廃車には価格がつかない?
車が「廃車するしかない」ような状態であっても、お得に手放すことができるかもしれません。その際には廃車専門の買取業者を利用しましょう。 廃車買取業者は、廃車するしかないような状態の車でも、パーツを分解して流通させるなどのお金の流れを作ることができます。 通常は廃車にする場合もお金がかかってしまうため、販売店で廃車を依頼してしまうと廃車費用分が車の購入費用に上乗せされ結果的に購入金額が上がってしまいます。 もし、買取や下取りに出す際に「これは値段が付きませんね」とか「ウチで廃車代行しておきますよ」などと言われた場合には、廃車買取の専門業者に相談をしてみるとお得に売却できる可能性もあります。
少ない負担で車を購入・用意する方法
車を購入する際の経済的な負担は、小さなものではありません。経済的な負担は、小さく抑えるに越したことはないです。 では、具体的にどのような方法で車を購入する負担を抑えることができるのでしょうか?
頭金を用意してマイカーローンを利用する
カーローンを利用するにあたっては「頭金を多めに用意する」ことを念頭に置きましょう。
頭金が多いということは、金融機関から借りなければならない金額が減るということです。
借りるお金が少ないということは、より短期間で返済でき、利息総額を抑えられます。
また、金融機関によっては頭金を一定額以上用意することで、金利を低く設定してくれるところもあります。頭金を多く用意することは簡単なことではありませんが、返済負担を抑えるためにも可能な限り頭金を多めに用意することをおすすめします。
新車ではなく「中古車」の購入を選択肢に含める
車の購入に経済的な負担を抑えるためには「新車を購入する」よりも「中古車を購入する」ことも検討しましょう。
一概には言えませんが、多くの場合は同じ車種でも中古車の方が値段が安く設定されます。新車・中古車の違いにそこまでこだわらない、または「つなぎ」として購入するのであれば、中古車を購入することも悪くありません。
ただし、長く乗り続けることを考えるとメリットばかりではありません。すでに走行距離が多い中古車は新車と比較して耐久性の面で修理が必要になったり、トラブルも少なくありません。
中古車を選択に含める場合には、値段と車の状態のバランスを見て判断するようにしましょう。
購入ではなく「レンタル」や「リース」を選択肢に含める
車を購入するよりも借りるほうが短期的な金銭的負担は抑えられる場合が多いです。
車を保有することにこだわらず「乗るための車を確保したい」、「最新の車は予算的に厳しいけど、最新の車に乗りたい」という場合は、レンタルやリース、カーシェアを選択するのもおすすめです。
自身の資産にはなりませんが、低負担で、必要なときだけ車を調達する方法として重宝します。
車に関わる「諸経費」も考慮しよう
車を購入する際の予算において、購入代金だけでなく諸経費についても考慮する必要があります。
車の購入においては、さまざまな費用が付随します。
・税金
・保険料
・代行費用
・ガソリン代
・メンテナンス費用
確かに、単体で見れば車の本体価格が最も大きな金額になりますが、諸経費もすべて合計すると相応の金額になります。 諸経費やランニングコストを軽視すると、車を維持できず、手放さざるを得なくなる場合もあります。
購入前の段階で、諸経費についても考慮して予算やローンの返済計画を練るのをおすすめします。
車を購入するにあたっての予算の考え方には、以下のポイントを押さえておきましょう。
1.購入にあたってはローンの検討も必要になる、その目安は「年収の半分程度」が無理の無い目安
2.ローンの組み方1つでお得度合いが大きく異なる
3.既存の車は処分して新車購入の負担を軽減することができる、安易に下取りに出すよりも買取業者の方がお得になる可能性がある
4.「頭金を用意する」「中古車にする」などの方法で、低予算でも車を購入できる
5.マイカー購入にあたっては税金やメンテ費などの「ランニングコスト」がかかることも想定する必要がある
いかがでしたでしょうか。
車の購入は人生で大きなお買い物の一つです。金額が大きくなるほど、細かい部分が気になりにくくなりますが、そういった小さな違いでお得にできるポイントがいろいろとあることが分かったと思います。
予算を決め、ご自分のライフスタイルに合った車が見つけれらることを願っています。
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