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Tuesday, August 3, 2021

アパホテル社長が語る、無名の会社がブランド力を上げるための「3つの法則」 - 読売新聞

 札幌市中央区のホテルで2日に開かれた「読売ビジネス・フォーラム2021」の講演会。全国でホテルチェーンを展開するアパホテル(本社・東京)の元谷芙美子社長(74)は、新型コロナウイルス感染拡大の中でも積極的に新規開業を続ける同社の戦略を説明し、「常に備えて難局に挑めば、必ず解決策は見えてくる」と語った。

 元谷氏は福井市出身。福井信用金庫を経て、1971年に夫の外志雄氏が起業した前身の会社に入社。94年、アパホテル社長に就任し、自ら広告塔となってチェーンを成長させてきた。現在は国内外で667ホテルを展開している。

 真っ赤な帽子をかぶって登壇した元谷氏は、84年にホテル業に参入した当時を振り返り、「後発の会社は、同じ業種のまねをしていたのでは一番になるのは難しい」と強調した。同社は会員制度などの独自企画をいち早く導入。特に、宿泊客の7割が出張などのビジネス利用であることに着目したキャッシュバックの企画が当たったという。

 無名の会社が信用を得て、ブランド力を上げるためには、〈1〉実需を得る〈2〉雇用を作り出し、守る〈3〉納税義務を果たす――ことが必要だとした。

 2007年にはホテルの耐震強度問題が発覚し、同社は取引先の銀行から借入金返済を求められるなど厳しい状況に陥ったが、翌年発生したリーマン・ショックで地価が暴落した都心の土地を購入したことが後の成長につながったという。「悔しい思いもしたが、それが良かった」と述べた。

 コロナ禍については「手足を縛られたような、かつてない厳しい状況。試練と捉えて、是が非でもピンチをチャンスに変える」と決意を表明。「生きている限り、予期せぬことは起きる。夢を描くよりも、的確な未来予想の下、戦略的に人生を歩みたい」と語った。

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