
「あのままいたら…」は考えても無駄
前の会社やそこでの実績を懐かしんで、「○○していたら」「□□していなければ」といった「たら・れば」はついついしてしまうもの。でも、はっきり言ってそれは時間の無駄です。 四社目に入社して一年弱が経った頃、私は自分が納得いく成果がまだ見えない状態で、モヤモヤしていました。そんなときに過去の部下や同僚から「その後どう?」という連絡がきたのです。自分の不甲斐なさを感じていたタイミングだったので、気持ちが前の会社に引きずられました。 さらには「なんであのタイミングで辞めちゃったんですか?もったいない。今、グロねえさん(実際は本名ですが)が仕掛けていたことが、花開いている感じですよ。もう少しいたら良かったのに」と言われて、返す言葉がありませんでした。 あのまま残っていたら、私はもっと成果を出せたのかもしれない。今の会社に入って数カ月経つのに、企画だけで行ったり来たりして、何も成果を出せていない。これでよかったんだろうか、と。「いつでも戻ってきていいよ」と言ってくれる前の職場の人がいると、苦しいときにその言葉をつい思い出してしまうのです。 「今ならまだ戻れるか?」 「いや、さすがに今、辞めるわけにはいかないでしょ」 そんな葛藤を続けていました。このような状態で、良い仕事ができるわけはありませんが、なかなか割り切れない自分がいました。そして、組織を無事に立ち上げたものの、そこでの働きがほぼできていない状態が続いて悶々としていたとき、大きな組織変更がありました。 それにより、また私にも試練がきました。新しい組織体制なので、人間関係も再構築が必要となったのです。組織人ですから、想定外のことは起こりますが、自分がようやく「頑張れそうかな」と思っていた矢先でしたので、出鼻をくじかれた感じでした。 ただ、この組織変更によって担当する範囲も増えたので、自身のさらなる成長につながるものになることは確信できました。この年齢にして、そんなチャンスは滅多にないと感じましたし、何より、成長し得る環境を求めて動いたのは自分でしたので、「この与えられた環境でやりきるしかない」と腹を括りました。 あのままいたら……といった「たら・れば」は考えても意味がないことです。「どこかで割り切りは必要だ」、そう自分に言い聞かせて乗り越えました。
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