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Tuesday, November 30, 2021

味や品質は同じ 捨てるなんてダメ ふぞろいの野菜 どうぞお役に 市社協が仲介 川越の農家団体、無償で施設に - 東京新聞

規格外の新鮮野菜を金剛一樹施設長(左)に手渡す小野寛代表(右)=川越市下赤坂で

規格外の新鮮野菜を金剛一樹施設長(左)に手渡す小野寛代表(右)=川越市下赤坂で

 川越市下赤坂の農業者団体「赤一商店」が、形や大きさがふぞろいの「規格外野菜」を地域の社会福祉施設に無償で提供している。フードロス削減の一環で、11月25日は老人ホーム「花の人の家」(同市今福)に取れたてのダイコン20キロ、ニンジン10キロ、サトイモ10キロを贈った。(武藤康弘)

 赤一商店は二十〜四十代の男性農家七人でつくるグループ。就農十年目のホウレンソウ農家、小野寛代表(45)によると、味や品質は問題ないのに色や形が悪いというだけで青果市場に出せない野菜の行き先が見つからず、かつてはそのほとんどを泣く泣く廃棄していたという。

 一年半ほど前から直売所やイベントでの販売を始めたが、全てはさばききれず残ってしまっていた。一方で地域の社会福祉施設で需要があるとして、市社会福祉協議会に仲介してもらうことに。赤一商店の作業所に受け取りに来ることを条件に、十一月から同市福原地区の老人ホームや障害者支援施設など十五施設に無償で提供することになった。

 農家にとっては廃棄コストを削減できるし、何より食べられるのに捨てられていた野菜が無駄にならない。小野代表は「一生懸命作った野菜を大事に受け取ってもらえるのはうれしいこと。これこそウィンウィンの関係でしょう」と笑い、「正規品の購入増につながれば」と自慢の野菜の販路拡大も期待する。季節や収量によって提供できる野菜の種類や量は変わるが、続けていきたいという。

 「花の人の家」の金剛一樹施設長(52)は「入居者約五十人の食材として、ありがたく使わせていただく。品質の良さを私たちからもアピールしていきたい」と感謝した。

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