Pages

Thursday, December 2, 2021

佐野らーめんに秋田の味 「予備校」卒業生が開業 - 読売新聞

 佐野市が移住促進を図るため、「佐野らーめん」の店の開業希望者を募るプロジェクト「佐野らーめん予備校」の卒業生が4日、同市堀米町に店をオープンする。卒業生の開業は2店目。

 開業するのは秋田県羽後町から移住した菅原勝之さん(51)。休みの日は必ずラーメンを食べ、各地を食べ歩くほどラーメンが好きで、漠然と「いつかラーメン店をやりたい」と思っていた。2019年12月、テレビ番組でプロジェクトを知り、「佐野らーめんは有名なのに後継者不足で閉業するのはもったいない。それなら自分が継ぎたい」と興味を持った。

 昨年2月に佐野市内で佐野らーめんを初めて食べた。「店によってスープも麺も違い、どの店もおいしい。奥が深いラーメンだ」と、さらに興味がわいたことから、昨年8月にプロジェクトに参加。月に数回佐野に通い、今年3月に移住した。

 菅原さんは精密機器メーカーの工場に勤務し、飲食業の経験はなかった。市内のラーメン店で修業して麺やスープ作りを一から学ぶ日々を、「全てが初めての体験で、苦しいことは一つもなかった」と振り返る。修業をする中で、次第に「自分の店を持ちたい」という思いが強まったという。

 妻の歩美さん(47)と2人で開く店の名は「手打ち佐野らーめん 麺屋ブラス」。「妻と出会うきっかけになったブラスバンドが由来」だ。スープに、秋田県特産の 魚醤ぎょしょう 「しょっつる」を使ってコクを出し、秋田のラーメンでは定番の も入れ、故郷の味を取り入れた。

 1日に行われた関係者向けの試食会では「佐野らーめんの味がしっかり出ておいしい」などと好評だった。菅原さんは「まだまだ勉強中なのでもっとおいしくしたい。地域の人に愛されるアットホームな店にできれば」と意気込んでいた。

 営業時間は午前11時30分から午後2時までと、午後5時30分から同8時30分まで。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 佐野らーめんに秋田の味 「予備校」卒業生が開業 - 読売新聞 )
https://ift.tt/3or1bex

No comments:

Post a Comment