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Wednesday, February 9, 2022

あなたが自分のキャリアコーチに変わるための3つのスキル みずから課題の解決策を導き、行動を起こす | HBR.org翻訳リーダーシップ記事(1/4) - DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

Illustration by Ibrahim Rayintakath

絶え間ない変化と増すばかりの複雑さに、キャリアの成功は一筋縄ではいかないという不安を抱えている人は少なくない。不確実性に対処する方法の一つが、コーチングだ。ただし、誰もがコーチを雇えるわけではない。筆者らは、セルフコーチングのスキルを高めることを提唱する。自己認識や自己充足を強化し、より自信を持って主体的にキャリアを築く助けになる。本稿では、セルフコーチングを始めるために必要な3つのスキルを紹介する。


 いまの時代、ある道をまっすぐに進めばキャリアで成功できる、などということはない。加えて、この数年の間、絶え間ない変化と増すばかりの複雑さに、誰もが慣れるしかない環境が生まれてしまった。コーチングは、この「ねじれゆく仕事の世界」の不確実性に対処し、明瞭さを得るための価値ある方法の一つである。

 コーチングは、自分自身を理解し、新たな選択肢を見つけ、目の前の壁を乗り越える助けになる。しかし、きちんとした資格を持つコーチを雇えるのは、ごく一部の幸運な、経済的余裕のある個人や組織に限られる。仕事にコーチングが有益なのはわかっているが、誰もが利用できるようになるには、もっとよい方法を見つけなくてはならない。

 コーチングをもっと身近なものにするためには、コーチングの定義を「人」から「アプローチ」へと広げて考えることが欠かせない。コーチングアプローチの中で重要なのは、キャリアに関して自分で自分をコーチングできるようなスキルを身に付けることである。

 そのようなセルフコーチングは、キャリアについて誰かと会話を交わすことの価値に置き換わるものではない。むしろその逆であり、上司や同僚、メンターをはじめとする、さまざまな人との会話を通じて行われるコーチングをより有意義にするものだ。セルフコーチングのスキルは、自己認識や自己充足を強化し、より自信を持って主体的にキャリアを築く助けになる。

 セルフコーチングとは、自己認識を高め、ポジティブな行動をうながすために「質問するスキル」だ。これは経験や専門知識に関係なく、誰もが身に付けることができる。練習は必要で、時には不快感を伴うこともあるかもしれない。しかし、努力するだけの価値はある。キャリアの中で経験する課題に対して、自分自身で解決策を導き出し、行動を起こすことができれば、レジリエンスが高まり、他者への依存を減らすことができるだろう。

 セルフコーチングを始めるには、次の3つのスキルを習得することが不可欠だ。順番に紹介しよう。

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