2022/05/26 05:00 ウェザーニュース
白い洗濯物や上着に、まだら模様の小さな虫がついているのを見かけることはないでしょうか。それは、衣類や乾物食品の虫喰いのもとであるヒメマルカツオブシムシの成虫かもしれません。被害にあわないための対策を紹介します。
好物はもちろんかつお節?
「人を刺すなどの害を与えることはないのですが、白っぽい衣類や洗濯物、白い花などにつきやすく、気づかずに室内に持ち込んでしまうとやっかいです。羊毛や絹を用いた衣類などに産卵してしまいます。
幼虫は体長約4〜5mm。動物・植物質のどちらも好み、その名の通りかつお節が好物です。ほかに煮干し、小麦などの乾物、衣類や絨毯なども食害します」
5〜6月に活発化
「1年に1回発生し、幼虫で越冬し翌春3〜4月に蛹化します。5~6月は活発に活動する時期なので、衣類や洗濯物とともに室内に持ち込んでしまいます」
ヒメマルカツオブシムシの被害にあわないために
「ヒメマルカツオブシムシの卵は乳白色と小さいため、見つけるのは困難です。衣類に産みつけられても気づきにくいものです。
そのため、ヒメマルカツオブシムシを屋内に持ち込まないことが重要です。帰宅時や洗濯物を取り込むとき、小さな虫がついていないか注意しましょう。
衣類をクローゼットや衣類ケースにしまうときは、必ず洗濯やクリーニング、ブラシかけなどで清潔にします。また衣類用防虫剤を使用して防虫対策を徹底しましょう。薬剤の効果が全体に行き渡るよう、衣類をつめすぎないようにします。また、衣類から出る綿ぼこりなどもエサとなるので、こまめに掃除しましょう」
キッチンでも注意したいことがあります。
「かつお節など乾燥食品は、必ず密閉して保管します。ビニール袋などは食い破られることがあるため、プラスチックや金属など固い素材の密閉容器がおすすめです。
なおヒメマルカツオブシムシの幼虫は、毒はありませんが尾に槍状毛(そうじょうもう)と呼ばれる鋭い毛の束を持つので、素手で触らない方がよいでしょう。
見つけた場合は、スプレータイプの殺虫剤で駆除します。とても小さな虫なのでスプレーの勢いで飛んでしまわないよう、少し離れたところから使うのがコツです」
衣類や食品が害されるのは、ぜひとも避けたいものです。しっかり予防しましょう。
参考資料など
からの記事と詳細 ( ヒメマルカツオブシムシ 衣類の虫喰いに注意 - ウェザーニュース )
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