10種の香辛料が入った「紅湯火鍋」は本物の麻辣味
紅湯火鍋は特製の出汁に10種類もの香辛料が入った、奥深い味わいです。最初は、辛さや痺れが猛烈で、食べ進めるごとに汗が止まらなくなりますが、辛さだけでない複雑な旨味に魅了されます。
麻辣も、旨みも、その複雑さも、唯一無二と言いたい紅湯火鍋
四川産の豆板醤と香辛料と技が、麻辣味を昇華します。具材は豚バラや、牛のレバーなどの内臓類もおすすめです。
上品なのに強烈な痺れの効いた「花椒火鍋」
大量の四川省産実山椒が入ります。この刺激は日本の山椒の比ではありません。
「乾燥の山椒よりも生のほうがすっきりした味わいが出せます」と菊島シェフ。
粒を噛んだ時に口の中を走る痺れの威力は半端ではありません。上品で奥深くて、でも強烈な火鍋です。
鍋の味付けは、酸菜(サンツァイ)です。
中国から輸入した高菜と青唐辛子の漬物を、菊島シェフが塩と水で漬けなおしています。すっぱい古漬けにすることで、鍋で煮込んだ時に漬物から塩味と酸味がつゆに染み出します。
具材は白身魚、イカ、海老、ホタテ、イサキ、鯛、牛の赤肉がおすすめです。
正宗四川料理 蜀郷香オーナーシェフの菊島弘従さん
菊島弘従さんは1979年7月7日生まれ。2010年9月1日に四谷荒木町に近い舟町に「蜀郷香」を開店しました。その類まれな探究心と、手間を惜しまない真摯な姿勢と、料理の完成度の高さで世の食通を楽しませてきています。
うまいもん筆頭目利き人 町田成一より
花椒火鍋は、四川省の実山椒のほかに、乾燥の青山椒と赤山椒もドサっと入る、強烈な火鍋です。好きで何年も食べてきました。勝手に花椒火鍋と呼んでいました。が、今回初めて正式名称を知りました。酸菜火鍋というそうです。四川省の漬物の酸味と魚介も使ったキレのいい出汁が、夏の気候にぴったりなのです。
今回は、わかりやすく花椒火鍋とさせてもらいました。心地よい汗を、心ゆくまでお楽しみいただけます。
東京・四谷三丁目「正宗四川料理 蜀郷香」の紅湯火鍋と花椒火鍋
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