佐藤美千代
【石川】金沢市の三茶屋街(ひがし、にし、主計町〈かずえまち〉)で、3年ぶりに新人芸妓(げいぎ)「新花」が誕生した。主計町茶屋街「まゆ月」の寿珠(すず)さん(24)。日本舞踊を習っていた縁で、東京都内での会社勤めから転身した。「本物の芸を身につけ、皆さまに愛される素敵な芸妓になりたい」という。
寿珠さんは宇都宮市出身で、大学時代に日本舞踊を始め、建具メーカーに就職後も稽古を続けていた。昨秋、三茶屋街の芸妓が出演する「金沢おどり」の華やかな舞台を見に訪れ、「長い人生、やりたいことをしよう」と決意。踊りの師匠が出稽古をしている主計町を紹介された。
7月下旬には市役所に村山卓市長を訪ね、デビューすることを報告した。三茶屋街の芸妓はコロナ禍で活動の場が減り、辞めた人もいるという。まゆ月の女将(おかみ)、まゆさんは「芸の担い手が減るのは金沢にとって損失。志のある若い人を大事にしたい」と話した。(佐藤美千代)
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