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Wednesday, January 18, 2023

既得権者批判で人気化した改革者が「焼け野原」しか残さない理由、『独学大全』著者が解説 - ダイヤモンド・オンライン

『独学大全』学び直しガイド#11

「今年こそ学び直したい……でも何から始めればいい?」と悩むあなたの伴走者となる最強の学び直しガイドを、26万部のベストセラー『独学大全』著者、読書猿さんがお届けします。「何を」学ぶのか?「なぜ」学ぶのか?そして「どのように」学ぶのか?――の3つの視点から必須12ジャンルを全網羅!おすすめ書籍も紹介します。特集『独学大全 学び直しガイド』(全12回)の#11では「社会」について深掘りします。世の中から見捨てられていた領域、あるいは当たり前過ぎて改めて取り上げられていなかった領域で始まった社会学。当たり前の中に埋め込まれた知恵を引き出す社会学の意義が高まっています。

社会学とは何か?

 社会学は、メジャーな専門領域の中で、最も遅れて登場した社会の知である。

 国家の運営や国際関係、あるいは取引や産業といった目立った領域にはすでに先行者がいた。遅れてきたために、社会学には誰もまだ手をつけていない領域しか残っていなかった。

 その一つが家族であり、あるいは差別のような社会病理である。家族は、これまで重要視されてきた公的生活と正反対の私的領域のため、研究の俎上に載せられていなかった。社会病理は、世の中にある数多の不都合や問題の総称だが、多くの人が着目せず取り残されていたからこそ、問題として存続しているのだった。

 遅れてきた社会学は、こうした世の中から見捨てられていた領域、あるいは当たり前過ぎて改めて取り上げられていなかった領域で仕事を始めた。そして、当たり前が当たり前であるために、人々の参加と努力で支える必要があることを明らかにしていったのだ。

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