「転職は成功でしたよ。労働時間は大きく増えましたけど、自分の成長につながるし、技術が身についている実感があります。帰る時間が遅くなったのはもちろん大変ですが、そのことに大きな不満はありません」
今年1月に公務員を退職し、2月から札幌市内の調査会社に転職した馬場さん(26歳・仮名)は、今の忙しくも、充実した日々について明るく答えてくれました。
■「自分の人生の主導権、やっと握った」
馬場さんは、親が転勤族で幼少期は北海道の各市を転々としていたそうです。中学校から大学卒業までは札幌市に住み、「地元に貢献したい」と行政職の公務員を志望しました。「北海道が好きですし、行政に関わりたいという思いがありました。ただ、就活していた当時は、早くに業種を公務員に絞ってしまって、視野が狭くなっていたと反省しています。関東圏の民間企業に就職した友人も多くいましたが、私は地元で働きたかった。本州と北海道の企業の待遇を比べたとき、北海道に良い民間企業があるのかと懐疑的だったことも、公務員を選んだ理由でした」
理由はどうであれ、第1志望だった行政職の公務員になった馬場さん。それが、転職になぜ至ったのでしょうか。
「3年ほどで部署が替わってしまう仕組みが私には合わないなと感じたんです。もちろん、さまざまな経験を積んだり、癒着のリスクを避けるという意味合いはわかっているつもりなんですが」
馬場さんの勤務先では3年ほどで全く違う分野、部署への異動があったそうです。馬場さんはこの人事異動に違和感を持ちました。「せっかく経験を積んで、来年からより良い仕事ができると思っていても、部署が替わってしまうと、また最初から仕事のやり方を学ぶことになってしまいました。自分の担当していた仕事に新しい担当者が着き、自分と同じように苦戦しながら仕事に臨んでいる姿を見て、組織としても効率的ではないと感じました」
自分のスキルが身につかないことに焦燥感を抱くだけでなく、組織のあり方にも疑問が沸いた馬場さん。そこに、ダメ押しのひと言がありました。...
からの記事と詳細 ( 公務員から会社員、「忙しいけど充実」 経験者が語る転職のリアル<U35スタイル>:北海道新聞デジタル - 北海道新聞 )
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