中古マンションの平均価格について知りたい場合、相場は自分で調べることが可能です。購入を希望する物件が、適正な価格であるのかを判断する材料になるでしょう。
この記事では、中古マンションの平均価格の調べ方と購入時のポイントを解説します。
中古マンションの価格の決まり方
中古マンションは、新築マンションのように明確な価格設定があるわけではありません。
一般的に売主と不動産会社が相談をして売り出し価格を決めるため、客観的なデータだけでなく、売主の意向などが反映されるケースもあります。
価格を決める基本的な要因には、物件ごとの特徴に基づく「個別要因」と、社会情勢に関係する「マクロ的要因」の2つがあります。
個別要因
個別要因については、以下のような条件に着目し、類似した物件の売り出し価格や相場を参考にすることが多いです。
・立地 ・築年数 ・部屋の広さ ・階数 ・方角(日当たり、眺望) ・設備の内容 |
また、同じ建物内でほかにも売り出されている物件があれば、その金額の影響を受けます。
たとえば、同じマンション内でより好条件(部屋が広い、南向きなど)の物件が売りに出されている場合は、少なくともその物件の売り出し価格を上回る金額がつけられることはほとんどありません。
マクロ的要因
マクロ的要因とは、経済情勢や金利、為替といった社会全体に関わる要因のことです。また、地域人口の移ろいや再開発の状況など、そのエリア特有の要因も含まれます。
たとえば、地域人口が減少しているエリアでは、不動産の需要そのものが下がるため、マンション価格は下がりやすくなります。
一方、近隣の再開発などで土地の価値が上がっている場合には、新築時よりも高い価格がつけられるケースも少なくありません。
中古マンションを探す中古マンションの価格動向
中古マンションの購入を検討するときは、価格動向を把握しておくことで、全体的な価格の推移を把握しやすくなります。
一口にマンション価格と言っても、地域によって大きく異なるため、購入を希望するエリアの価格を知ることは重要です。
東日本不動産流通機構(レインズ)が公表している「月例速報 Market Watch」や国土交通省の「土地総合情報システム」を基に、全国主要エリアのマンションの平均価格を算出すると、次のとおりです。
2022年度のマンション平均取引価格
エリア |
平均価格 |
北海道 |
約1,993万円 |
東京 |
約4,135万円 |
神奈川 |
約2,856万円 |
千葉 |
約2,348万円 |
埼玉 |
約2,485万円 |
愛知 |
約2,130万円 |
大阪 |
約2,420万円 |
福岡 |
約1,891万円 |
※ 国土交通省「土地総合情報システム」より算出(千の位を四捨五入)
上記の結果から分かるように、東京エリアでは約4,135万円となっていますが、福岡エリアでは約1,891万円となっており、倍以上の差があります。
あくまで平均取引価格であるため、同じエリア内であっても都市部と郊外では価格に差がありますが、全体の平均価格を知っておけば、購入価格を検討する際の判断材料となるでしょう。
たとえば、購入予算を4,000万円と考えている場合、東京エリアでは標準的な間取りの物件でも、近隣の神奈川県や千葉県、埼玉県なら1,000万円以上の余裕が持てるため、より条件の良い物件を探すことができます。
物件探しを行うときは、周辺エリアの平均価格も参考にしながら、自分に合った物件を見つけましょう。
中古マンションの相場を調べる方法
中古マンションの相場を調べたいときは、無料で利用できるサイトを活用してみましょう。ここでは、3つの方法について解説します。
不動産情報ポータルサイト
不動産情報ポータルサイトは、手軽に物件を調べられるので、スキマ時間を活用して相場を把握できます。
たとえば、LIFULL HOME’Sの「価格相場」では、自分が住みたい市区町村や駅から対象エリアを絞り込んで、中古マンションの価格相場を調べることが可能です。
エリアごとの中古マンションの価格相場を調べる
また、「プライスマップ」という機能を利用することで、地図や具体的なマンション名から参考価格を簡単に調べられるので、周辺地域の相場を把握しやすいといえます。
プライスマップでは、物件ごとの所在階や間取りのタイプから一戸単位で価格をチェックできるので、より詳しく情報を知ることができるでしょう。
プライスマップ
レインズマーケットインフォメーション
「レインズマーケットインフォメーション」は、国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営しているサイトであり、過去に行われた実際の取引事例を調べられます。
似たような特徴を持つ物件を1年単位で見ることができるため、どのように価格が変化しているかを把握できるでしょう。
レインズマーケットインフォメーション
不動産取引価格情報検索(土地総合情報システム)
土地総合情報システムの「不動産取引価格情報検索」は、国土交通省が公開しているサイトであり、これまで行われた不動産取引を四半期ごとに調べられるのが特徴です。
物件ごとのエリアや築年数、広さ、成約価格などの細かな情報が記載されているため、購入を希望する物件に似ている取引事例をチェックすれば、大まかな相場を知ることができます。
不動産取引価格情報検索
不動産会社の担当者としっかりコミュニケーションを行ってみよう
中古マンションの購入で失敗しないためには、不動産会社の担当者とのコミュニケーションをしっかり行うことが重要です。
物件の相場は先に述べたように、自分でも調べることが可能ですが、得られた情報を正しく判断するのは難しい部分もあります。
購入しても問題ない物件であるかを判断するためには、専門家の知識や経験と照らし合わせた方がいいケースもあるでしょう。
そのため、不動産会社の担当者と連携しながら物件を探すことが大切です。分からないことや気になった点などがあれば、どんどん相談してみてください。
中古マンションを探す記事のおさらい
中古マンションの価格はどのように決まる?
中古マンションの価格は、物件の特徴に基づく「個別要因」と、社会情勢に関係する「マクロ的要因」の2つが影響しています。立地や築年数、部屋の広さといった個別の要因のほかに、金利動向や住宅市場のニーズなどが価格に影響を与えているといえます。
中古マンションの相場は、自分で調べることができる?
自分で調べることが可能です。たとえば、不動産情報ポータルサイトなら手軽に検索できるため、大まかな相場を把握するのに役立つでしょう。また、不動産流通機構が運営している「レインズマーケットインフォメーション」や、国土交通省の「土地総合情報システム」なら、より詳細な取引事例や相場の傾向が分かります。
自分で相場を見てもよく分からないときはどうすればいい?
自分で相場を調べても、適正価格なのかどうかの判断がつかない場合もあります。そうしたときは、不動産会社の担当者と緊密にコミュニケーションを取ることで、専門知識や市場に基づいたアドバイスを受けられるでしょう。
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