百貨店大手・高島屋がネット販売した「クリスマスケーキ」が、崩れた状態で届けられた問題で、ケーキを監修したシェフが、日本テレビの取材に「非常に残念」と話しました。いったいどの段階で、どのようにして起きたのか、購入者や関係者に困惑の声が広がっています。
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“クリスマスケーキ”は、いつどこで崩れたのか。また、その責任は、いったい誰にあるのでしょうか。
12月24日、クリスマス本番の最も忙しい日。
ケーキを監修した「レ・サンス」渡辺健善オーナーシェフ
「はい、もしもし、レ・サンスです。ケーキ、買っていただいたお客様でしょうか。大変申し訳ございません。やっぱり崩れていましたか。高島屋で窓口が1つになっていて、対応させていただいています。誠に申し訳ございません」
当事者の1人である、このケーキを監修したフレンチのシェフは、対応に追われていました。
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“聖夜の騒動”の発端は、大手百貨店「高島屋」がオンラインストアで販売した、5400円の「クリスマスケーキ」です。約2900個を受注し、イブ前日の23日から“冷凍状態”で配送されました。
ところが、実際に届いたクリスマスケーキの中には…
「ケーキをひっくり返したかのような、ケーキの形状がないような状態で…ショックで言葉が出なかったです。どのような原因でこうなってしまったのか」
クリスマスイブの24日、SNS上には“崩れたケーキ”の写真を掲載し、被害を訴える投稿が相次いで掲載されました。高島屋は、ホームページで「一部の商品が、崩れた状態でお届けしていたことが判明いたしました」「深くお詫び申しあげます」と、謝罪しました。
高島屋によりますと、24日の正午までに約530件の苦情や問い合わせが寄せられたということです。
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“被害者”の1人だという、都内に住む男性に話を聞きました。
ケーキを購入した人(25日)
「最初、届いたのが、この状態で。箱を開けてもう、崩れているような感じ。最初、段ボールで届いて、中を開けて、ケーキ見たらもう、けっこうグチャグチャになっていたというか」
やはり、気になるというのが――
ケーキを購入した人(25日)
「僕ら購入した側だと、作る過程で問題があったのか、配送のほうで問題があったのか、断定ってできないですし」
ケーキのように“ぐちゃぐちゃ”になった、責任の所在。高島屋から委託を受け、クリスマスケーキを製造している、埼玉県の「菓子会社」を訪ねました。
――製造会社が、ここだと聞いたのですが?
製造会社の担当者
「間違いなく、うちです」
――製造会社として、どう受け止めているか?
製造会社の担当者
「そんなこと、おたくに答える必要ありません!」
記者の訪問を警戒しているのか、語気は強めでしたが…
製造会社の担当者
「高島屋が全責任をもってやっているので、うちから答えられるコメントは一切ございません」
――全責任は高島屋にある、と?
製造会社の担当者
「もちろんでございます。お答えできません。調査中です!」
最終的には、“調査中”という回答になりました。
ケーキの配送を請け負ったヤマト運輸も、日本テレビの取材に「調査中」と回答しました。
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一方で、このケーキを監修したフレンチのシェフは…
ケーキを監修した「レ・サンス」渡辺健善オーナーシェフ
「ハレの日に、本来なら喜んでいただくつもりで、僕も心を込めて、工場に作っていただいて、それでああいう形になって、僕も、本当に申し訳ございません」
多忙なクリスマス当日に、取材時間をさき、今回の件を謝罪しました。
一方、5年ほど前にケーキを販売して以降、崩れるなどの苦情はなかったといいます。
ケーキを監修した「レ・サンス」渡辺健善オーナーシェフ
「配送の問題、崩れないようにできるかとか、全部、実験でやっていることだったので、あんなになっているのが、僕も信じられなくて。自信作だったので、本当に残念です」
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原因について、物流会社の関係者によりますと、ケーキの輸送は難しく、梱包や温度管理を特に慎重に行うといいます。また、冷凍用の車が足りなくなったり、経験のない人が運んだりした場合も、崩れる可能性があるとしています。
高島屋は購入者に対し、返金などの対応を行うとともに、原因を調査するとしています。
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