2023年も残り少なくなってきました。
年内最後の配信になる「読み解く」では、北海道経済のこの1年を振り返り、株式市場で企業価値が上がった企業について、ランキングにまとめてみました。
対象にしたのは、国内の証券取引所に株式上場している企業のうち、北海道内に本社がある企業のほか、北海道発祥などで今も関連が強い企業など、「北海道関連企業」56社です。企業価値がこの1年でどれくらい上昇したのか、独自に調べてみました。
企業の価値を測る方法はいくつかありますが、最も代表的なのが、発行済み株式数に株価をかけて算出する「時価総額」です。この時価総額を1月4日の初値と、締め切りギリギリの12月25日の終値ベースで算定し、上昇率の高い企業のランキングを作ってみました。
この1年、北海道経済にとって大きなニュースが続きました。2月末には次世代半導体の製造を目指すラピダス(東京)が、千歳市に進出して工場を建設することを決めました。5月の連休明けには、ここ数年、北海道の観光産業に多大な影響を与えてきた新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが5類に移行し、多くの人の移動が復活、外国人の旅行客も大きく回復しました。
一方、北海道新幹線の建設工事は停滞し、30年度末に予定していた札幌延伸の延期が避けられない情勢になっていることがわかったほか、札幌市が2014年から進めていた冬季五輪・パラリンピックの招致活動の停止も正式に決まりました。
そのなかで、国内の株価は上昇基調で推移してきました。1月4日の日経平均株価の始値は2万5834円93銭でしたが、12月25日の終値は3万3254円03銭と29%ほど上昇しています。
好調な相場環境の中で、北海道関連企業の時価総額をランキングにしてみると、なんと、企業価値が年初の3倍に引き上がり、飛び抜けて急成長している企業がありました。
さて問題です、それはどこでしょう。先ほどの調査対象会社の表の中から1社選んでみてください。
急成長というとITベンチャーなどが思い当たるかも知れませんが、違います。知名度はかなり高いのですが、どちらかというとアナログな印象の会社かもしれません。
なぜ、2023年に急成長したのか。探ってみると、そこには、今年の経済環境を象徴する、納得の理由がありました。...
からの記事と詳細 ( ぶっちぎり首位は知名度抜群のあの会社 23年北海道企業、価値上昇ランキング<宇野沢編集委員が読み解く ... - 北海道新聞 )
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