日立オートモティブシステムズは2020年4月16日、ドイツの自動車部品向けソフトウェア会社であるseneos(ゼネオス)の全株式を取得し、完全子会社化したと発表した。買収により、フロントエンジニアリングを強化するとともに、最新のソフトウェアアーキテクチャやソフトウェア開発プロセスのフレームワークへの対応を強化し、効率的なソフトウェア開発を行う。
日立オートモティブシステムズは2020年4月16日、ドイツの自動車部品向けソフトウェア会社であるseneos(ゼネオス)の全株式を取得し、完全子会社化したと発表した。買収により、フロントエンジニアリングを強化するとともに、最新のソフトウェアアーキテクチャやソフトウェア開発プロセスのフレームワークへの対応を強化し、効率的なソフトウェア開発を行う。
ゼネオスは自動車部品のソフトウェア開発に注力するシステムエンジニアリング会社で、欧州の主要な自動車メーカーとの取引実績がある。日立オートモティブシステムズは、ゼネオスが欧州で培ってきたソフトウェア開発力を生かし、製品の競争力強化と販売拡大につなげる。ゼネオスのソフトウェアを活用することで、各国の自動車メーカーのニーズに迅速に対応し、統合制御システムによるソリューションの開発を加速させる。
日立オートモティブシステムズは、2020年秋にもホンダ系サプライヤーのケーヒンやショーワ、日信工業を吸収合併し、新会社としてスタートを切る。グローバルなメガサプライヤーを目指し、規模の力と4社の人材を効率的に活用する。電動化ではケーヒンと、シャシー系は日信工業やショーワと技術を持ち寄ることで、経営統合後に高いシェアを握るとしている。日立オートモティブシステムズは日米自動車メーカーとの取引が、ホンダ系サプライヤーはホンダとの取引が多かった。欧州での取引実績を持つソフトウェア会社を傘下に収めることは、取引先の拡大の足掛かりとなりそうだ。
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