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Tuesday, April 21, 2020

コロナ危機を乗り越えるために「互いに気を配ろう」ベッテル、各チームの団結期待 - Motorsport.com 日本版

 新型コロナウイルスのパンデミックによってレースを行なうことができていないF1。スポンサー収入などが得られず財政的に圧力のかかる状況に対処すべく、参戦するF1チームは様々なコスト削減案の話し合いを行なっている。

 チームとFIA、そしてF1は、2021年から導入される予算上限額の引き下げについて議論を進行中だ。しかし上限金額の目標でトップチームと中団以下のチームで隔たりがあるためか、今も最終的な決定には至っていない。

 フェラーリのセバスチャン・ベッテルはこうした状況について、今はチームが利己的に考えるべきではないと考えている。

 またベッテルは当初2021年に導入予定だった大幅に改定されたテクニカルレギュレーションが目指していた、“スポーツをファンがより楽しめるものにする”という考えを維持しなければとも語った。

「新たなレギュレーションは各チームを接近させようというアイデアだ。この特殊な状況がスポーツをより良く、レースをより良い物にするために役立つなら、それは(新型コロナの)良い面の影響だと、僕は思っている」

 ベッテルはそう語る。

「一度本当に具体的な決定を手にして、それが実際どう機能するかを見て、初めて判断ができるはずだ」

「だけど間違いなく小規模チームにとって、この状況は彼らの存在を疑わしいものにしてしまっているし、かなり極限の状態だ。だから“F1ファミリー”として、僕らは互いのことに気を配る必要があると思う」

 フェラーリも2021年に導入予定だった新技術規則の後ろ倒し案を支持。開発に規制がかかったことで、2021年シーズンは現在のマシンでレースに出場する必要がある。

 2月に行なわれたプレシーズンテストではライバルに遅れを取っていると、チーム代表が認めるほどだったフェラーリ。新技術規則の導入により浮上するというチャンスを犠牲にするかもしれない選択だが、ベッテルはチームが正しい決断をしたという考えを示した。

「新ルール導入を2022年に延期して、2021年のレギュレーションのいくつかについてどうするかを議論するのは、正しいアプローチだと思う」

「一部を先延ばししたことは間違いなく正しい」

「フェラーリにとって悪かろうが良かろうが、今持つべき自然な関心はこのスポーツにとって何が正しいのかということだし、僕はこれがF1にとって正しい決定だと思っている」

 

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