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Saturday, July 25, 2020

「会社をオープンにする」 コロナ経てレシピ公開決意、老舗トップの思いとは - 京都新聞

ラ コリーナ近江八幡(滋賀県近江八幡市)

ラ コリーナ近江八幡(滋賀県近江八幡市)

たねやグループの山本昌仁CEO(近江八幡市)

たねやグループの山本昌仁CEO(近江八幡市)

 新型コロナウイルスの感染拡大が経済に甚大な影響を及ぼしている。苦しむ事業者や労働者は危機をどう乗り越えていくべきか。「コロナショック」の現状と求められる対策を、たねやグループCEOの山本昌仁氏に聞いた。

―新型コロナウイルスの感染拡大にどう対処しましたか。
 「百貨店が次々に休業し、店舗の売り上げは一時、前年の2割まで落ち込んだ。店を休業すると、多くのお客さんから『たねやの菓子が食べたい』と電話やメールをいただいた。百貨店に行くのが怖く、近くで販売してほしいという意見もあった。これまで自分たちで作った商品を自分たちで売ることを基本としてきたが、緊急的な対応としてコンビニやスーパーでも販売することにした」
 ―大胆な対応に思えます。
 「150年近いたねやの歴史の中で私が関わったのはまだ30年ほどだが、初めての経験で、無力さを痛感した。これまでは(近江八幡市の旗艦店である)『ラ・コリーナ近江八幡』を当たり前のように営業し、大勢の人が来ていたが、突然全てが止まった。作れば売れるという状況が一変し、1個のまんじゅうを売るのにあれこれ考えた。救いだったのはお客さんの声だ。多くの人にお菓子を食べてもらう空間を作ろうと、コロナを受けて考えるようになった」
 ―商売を見つめ直すきっかけになったのでしょうか。
 「えらそうなことを言っても売り上げが落ち、つぶれてしまえば商売と言えない。1人でも多くの人にお菓子を食べてもらうという原点を忘れ、ブランド作りにまい進し、和菓子やバウムクーヘンなどはこうあるべきだと思い込み過ぎていたのが今の反省点だ。先代からは『本業を徹する』と教え込まれたが、そこにエゴが入り、ブランドや歴史、見た目などを語りすぎていた。コロナは当初憎らしかったが、意識を変えてくれた。今では感謝している」
 ―老舗は代々受け継いできたのれんの重みもあります。
 「店の評価は、お客さんが問うものだ。長く商売しているとのれんは重く感じるが、お客さんには関係ない。私も身に覚えがあるが、老舗は責任を前の代に転嫁して物事から逃げがち。でも今の当主は自分なんだ。現在の売り上げは前年の80%ほどに回復した。何もしなければずっと低迷していただろう。緊急事態の時にどのように対応し、のれんを次の世代に引き継ぐのか。自分の考えを持って商いをすることが大事だと思う」

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