住まい選びにおいて、物件の案内や契約を行う仲介会社は重要です。気に入った物件が見つかり、契約までスムーズに進めばいいですが、もしも何らかの理由で仲介会社の対応に疑問を感じた場合、途中で変更することはできるのでしょうか。今回は、仲介会社の変更をする場合のタイミングや注意点などを解説します。
賃貸の物件探し中に仲介会社(業者)を変更できる?
結論から言うと、基本的には契約締結前であれば変更は可能です。物件探しをしていて、何回か来店して相談したり、物件を案内してもらったりしたからといって、必ずしもその仲介会社を通して契約しなくてはいけないということはありません。実際、担当者の対応に不満がある場合、あるいは複数の仲介会社とやりとりする中で「こちらの会社の方が仲介手数料が安い」「他社で紹介している物件で、より希望に合った部屋が見つかった」といった理由で、途中で仲介会社を変更する人は少なくありません。
入居の申し込みをした後に変更する場合は、少し気まずく感じるかもしれませんが、法律上の問題はありません。もし、預かり金などを払っていたとしても、契約の締結に至らなければ、原則返金されます。
ただし、入居の手続きを進めている段階で変更するのはおすすめできません。一度申し込みをすると、仲介会社は入居審査や重要事項説明などさまざまな手続きを進めていきます。そのタイミングでのキャンセルは、仲介会社はもちろん、オーナーや管理会社など多数の関係者に迷惑がかかります。仲介会社を変更する場合は、できるだけ早めに申し出るようにしましょう。
初期費用などの支払いを済ませ、契約書を取り交わし、あとは鍵をもらうだけという段階でのキャンセルとなると、「解約」扱いとなります。その場合は仲介手数料や敷金礼金なども返還されず、少なくとも1ヶ月分の家賃は差し引かれることになるでしょう。
賃貸の仲介会社(業者)はいつまでに、どんな方法で変更すればいい?
申し込み前の段階であれば、そこまで急ぐ必要はなく「他に良い物件が見つかったので、そちらに決めます」とメールなどで一報を入れるだけでも問題ありません。しかし、「この部屋を借ります」という意思を伝え、入居審査などを進めている場合は、電話などでなるべく早めに連絡しましょう。
なお、「連絡がなかなかこない」「手続きに不備があった」など、担当者の対応に対して不満があって変更を希望する場合は、すぐに仲介会社を変えるのではなく、まずは不満に感じている点を伝えて、改善を求めてみるのも一つの方法です。場合によっては担当者を変更してもらえることもあるかもしれません。それでも対応に変化が見られなければ「申し訳ありませんが、キャンセルさせてください」と断りましょう。
賃貸の物件探し中に仲介会社(業者)を変更する場合の注意点は?
注意しなければいけないのは、仲介会社Aから紹介された物件を、別の仲介会社Bを通じて契約したい、といった場合です。
借主側はあまり意識することはないと思いますが、仲介会社は、物件の貸主(大家)との間で「媒介契約」というものを結んでいます。その中でも、「一般媒介契約」であれば、複数の仲介会社が同じ物件の情報を共有しています(一社のみがその物件の仲介を行う場合は「専任媒介契約」)。
つまり、最初はA社から紹介された物件であっても、B社も同じ物件の仲介を行っているのであれば、A社との契約を途中で断り、B社から改めて申し込む、ということも可能になります。
そうした変更も、法律上の問題などはありません。ただし、手続きがかなり進んでいる段階で突然キャンセルしたり、必要な連絡を怠ったりすると、貸主や管理会社などの印象が悪くなるかもしれません。
ある物件に対して入居希望者が現れると、その情報は仲介会社を通じて貸主に伝えられます。仲介会社をA社からB社に変えたことも、貸主に報告されるでしょう。審査を通じて、最終的に入居の可否を決定するのは貸主なので、あまり貸主の印象を悪くするようなマナー違反の行動は控えるべきです。
同じ物件でもA社よりもB社の方が条件的に有利で、仲介会社を変更したいという場合は、速やかにB社の担当者に連絡し、対応を相談することが大切です。まずはB社から貸主や管理会社に事情を説明してもらい、必要な手続きを誠実に行うことで、後からトラブルにならないようにしましょう。
まとめ
賃貸の物件探しで、仲介会社を変更することは、基本的に可能です。ただし関係者への影響を考えたうえで、適切なタイミング・段取りで手続きを進めることが大切です。
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