やりがいを感じてきた仕事を突然失った。長年勤めたが、暴力団の影を感じたことすらなかった。男性は「暴力団の問題が身に降りかかってくるなんて想像もしていなかった」。県警に問い合わせても、何も教えてくれなかった。 やりきれない思いを抱えながら再就職先を探し始めた。ある会社の面接会場。人事担当者が履歴書を見ながら、パソコンを操作した。画面に映ったのは、社長と組幹部の密接交際を伝える記事。「おたくの会社、反社(反社会的勢力)じゃないですか。あなたはヤクザじゃないですよね」。声を荒らげて否定すると「何ですか、その態度は。反社の会社の人はそんな感じなんですね」。理不尽な対応に怒りが収まらなかった。
別の会社も「コンプライアンス(法令順守)上、暴力団と付き合いがあった会社の方は面接できない」と断られた。十数社に履歴書を送ったものの、書類選考で不採用が続いている。 「人生を返してほしい」。かつての社長に連絡を取ったが「すみません」と泣き声で謝るばかりだった。 別の元社員も、知人から「暴力団とずぶずぶだったから業績が伸びてたんじゃないですか」と皮肉を言われたという。「密接交際が事実なら、社長の個人的な行動で全てが台無しになってしまった。社員まで偏見の目で見られて納得できない」。ため息は深い。
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