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Wednesday, April 12, 2023

新年度早々会社を辞めたい人にお勧め、「休むために働く」という考え方 - ITpro

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 4月に入社した新入社員も、社会人になって早くも2週間。そろそろ、会社を辞めようと思う人も出てくる頃です。入社2年目以降でも、異動した新部署になじめない、新しい上司と合わないなどモチベーションを低下させている人もいるでしょう。

 辞める前に筆者がお伝えしたいのは、「会社員として休暇を堪能してから、退職の検討をしてもいいのでは」ということです。今回は、新年度早々「もう辞めたい」と考えている人に、休暇を楽しむことを目的に仕事を続ける方法をお伝えします。

 主にそこそこ休暇が取れる企業の社員向けのお話になりますが、スタートアップ企業でがむしゃらに働いている最中といった方は、仕事が一段落したらどんなロングバケーションを取ろうか考えながら読んでいただければ幸いです。

同級生に会って、辞めたい気持ちが高まる

 新年度の環境が合わず、「会社を辞めたい」と考え始めると、すぐにやってくるのがゴールデンウイーク(GW)です。2023年の場合、5月1日と2日に出勤したとしても、3連休と5連休を取得できる企業が多いでしょう。

 これだけ長いお休みなら、新入社員は大学の同級生と会う機会もあるはずです。お互いの近況報告をするうちに、他社の良い話をたくさん耳にします。そして「自分はなんと恵まれていないのだろう」と考えてしまう人も多いようです。実際、GWは「離職者が増える第一の山場」などといわれています。

 しかし、こうした「同級生の良い話」を聞く余裕がある、つまりそれだけの休暇が取れるというのは幸せなことです。その休暇を他人の話を聞いてもんもんと過ごすのか、自分が好きなことに費やして気分転換するのか。早めに計画を立てるとよいでしょう。

 GWが終わると、16週くらいは長期休暇もなく働くことになります。新入社員の場合はこの期間も研修を続ける企業も多く、実務に追われることはないでしょう。製造業なら現場実習などがあるかもしれませんが、会社が決めた仕事に淡々と取り組むのも悪くありません。

 新入社員研修の実習でいきなり現場のリーダー役をさせられることもないでしょうから、きちんと指示に従って日々の仕事をこなせばよいのです。この期間に本配属される人もいますが、最初からみっちり教育されるとは限りません。「とりあえず勉強でもしていて」と放っておかれる可能性も低くはありませんので、全力を出す前の憩いのひとときと考えて過ごせばよいのではと思います。

夏季休暇を楽しむためには6月から段取り

 こうして少し会社に慣れたところで、7月がやってきます。7月は賞与支給のあるケースが多いですし、夏季休暇をバラバラで取得する企業もあります。何となくゆったりムードが流れます。

 ここでポイントがあります。7月、8月に休暇を取るならば、6月くらいから根回しは必要です。GW明けから6月中は、いかに自分が好きなタイミングで夏季休暇を取るか、段取りに全力を尽くしましょう。

 自分が休みたいタイミングに気持ち良く「了解」と周囲に言ってもらうためには、仕事をしっかりしなければなりません。特に有給休暇、夏季休暇の取得を申請する1週間ほど前からは、仕事に全力で取り組みましょう。どうせ全力で仕事をしなければならないのであれば、やる気がないときこそ「自分が休むため」に仕事をします。それで成果が出れば、動機は何であれ会社に貢献したことになります。

 また社員が思い思いのタイミングで夏季休暇を取得する企業は、今日は上司が休んでいる、来週は先輩が休むなど、メンバーの誰かが欠けている状態になりがちです。ある意味で「会社に出社しながらも心を休めるボーナスタイム」です。

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