HCI導入・更新についてまわる「コスト」の悩み
できるだけコストは掛けずに良いモノを――。この思いはいつの時代も、そしてどこであっても変わらないもので、ことITに関しても同じである。しかしそううまくはいかないもので、高性能・高機能なITを導入したいと考えてもコストが掛かりすぎて稟議(りんぎ)が通らないというのはよくある話だ。
「近年はHCI(ハイパーコンバージドインフラ)のお問い合わせをいただく機会が多いのですが、高性能ではあっても高額であるため商用サービス、利益を生むサービスの基盤でなければ導入できないというお客さまが多くいらっしゃいます」と話すのは、国際産業技術株式会社 ITアーキテクトの佐藤優氏。社内システムとしてHCIを導入したくても経営陣に認めてもらえないケースが多いという。
HCIに関してはコスト以外にも難しい点がある。それはベンダーロックインの問題だ。更新の際に後継機にマイグレーションするのは容易でも、他ベンダー製のHCIに乗り換えるのは手間が掛かり、それもまたコストにつながってしまう。
そこで近年は、コストを抑えてHCIを導入、あるいは乗り換えるにあたり「ストレージをブロックストレージでというご指定でお見積もり依頼をいただくケースが多くあります」と佐藤氏。ブロックストレージで?と疑問に思われる方も多いかもしれない。しかし、レガシーなブロックストレージとは異なり、インテリジェントな機能、先進の技術を搭載した、しかもコストパフォーマンスに優れた新しいブロックストレージがある。それがHUAWEI(ファーウェイ)の『OceanStor Doradoオールフラッシュストレージ』だ。
高品質、低コストを目指すHUAWEI製品に一貫したメリットを提供
HUAWEIといえばスマートフォンのイメージが強いが、世界中でインテリジェントコンピューティング製品といった法人向けICTソリューション事業を展開する、世界有数のICTソリューションプロバイダーだ。国際産業技術は2019年8月にHUAWEIとVAP(Value Added Partner)契約を締結し、日本国内でHUAWEI製のサーバーやストレージをパートナーとして提供している。
「当社がHUAWEI製品を取り扱うのは、クオリティファースト、プライスリーダーというHUAWEIの目指すベクトルが当社の目指すところと合致しているからです。高い品質を魅力的な価格で提供できることは大きな強みです」と佐藤氏。HUAWEI製サーバーの初期不良率はわずか0.2%という実績もあると、佐藤氏は品質を強調する。
インテグレーターとして国際産業技術が間に入り、提案から構築、運用、保守サポートまで顧客に一貫したメリットを提供するため、「外資ベンダー製はサポートが」といった不安を持つことなく導入できる。
とはいえ、OceanStor Doradoはオールフラッシュストレージだ。コストが高いのではと思われるかもしれない。しかしご存じの通り、近年はSSDの価格もかなりこなれてきており、安価に高性能なオールフラッシュストレージが導入できるようになってきている。
「以前はHDDの方がお問い合わせも多かったですが、ここ1、2年はオールフラッシュストレージの引き合いの方が多くなってきた実感はあります。特に、コストを掛けずに高い性能が欲しいというお客さまには最適な製品です」と佐藤氏は強調する。
かつてない高性能と低遅延を実現するオールフラッシュストレージ
HUAWEIでは現在、エンタープライズから分散ストレージまで、顧客のニーズにあわせて幅広いラインアップのストレージを提供している。OceanStor Dorado V6シリーズはミッションクリティカルな用途に最適なオールフラッシュストレージだ。
なお、ハイブリッド・ユニファイドストレージ、分散型クラウドストレージについても、HDDとのハイブリッドモデルだけでなく、SSDのみの構成で導入できるようになっている。「HUAWEIからも、SSDに移行することを見越して投資を積極的に行っていると聞いています。まさに今こそ、オールフラッシュストレージを導入する好機だと思います」と佐藤氏。
OceanStor Dorado V6シリーズの大きな特長となるのが、その圧倒的な性能だ。HUAWEI独自のFLASHLINK2.0テクノロジーにより、ハードウェアリソース、プロトコル、アルゴリズムをすべてオールフラッシュに最適化することで、業界最高レベルの性能を実現している。
「SPC-1 benchmarkでは2100万IOPSという、これまでのストレージIOPSのレコードを大きく更新する数字が掲載されています。SPC-1のホームページでどなたでも確認いただけますが、他社製のストレージのIOPSと比較して、驚くべき数字であることは明白です」と佐藤氏は強調する。
国際産業技術ではHUAWEI Japanと常に連携を取りながら、顧客への提案を進めており、こうしたIOPSの検証結果など、顧客が必要とするデータをHUAWEIは常に提供し続けている。こうした手厚い販売サポートを行ってくれるベンダーは少ないと佐藤氏は言う。
IOPSの数字はこの検証結果の通りだが、では実際の性能はどうなのか? ストレージの運用にあたっては、重複排除やガベージコレクション、スナップショットなど、I/O処理に影響を及ぼす処理も多く発生し、カタログ通りのIOPSを得られるわけではない。
それについてもHUAWEIではPoC検証を実施し、こうした処理を重ねてもI/Oの損失率は5%以下に抑えることができているという。
「業界の平均的なストレージと比較して、性能低下の割合が低く、優れた安定性を実現していると言えます。重複排除やガベージコレクションなどの処理で性能が大きく低下するとユーザーから苦情が来てしまうと思いますが、OceanStor Dorado V6シリーズを導入いただければそうした心配はほとんどなくなると言って良いでしょう。情シスの管理工数削減にもなります」と佐藤氏。
業界最高レベルの効率性と耐障害性を実現
重複排除の効率はケースバイケースというのが常識だが、OceanStor Dorado V6シリーズでは効率を徹底的に追求するテクノロジーを搭載している。
まず、インラインで重複排除の処理ができるものは排除する。ここまではよくある重複排除だ。OceanStor Dorado V6シリーズでは、さらに別に用意してあるOpportunity Tableで可変長で部分一致を見付けていく。これにより従来は重複排除の難しかった動画や画像等のファイルなども重複排除可能だ。こうした処理はHUAWEI独自のAdaptive Deduplication(適応型重複排除)技術に基づくもので、他ベンダー製品ではあまり類を見ないという。
「HUAWEIからは標準で2.6倍、つまり10TBのストレージに26TBまでのデータを重複排除と圧縮により収納できると聞いています。データが肥大化しているお客さまにとっては大変メリットのある機能です」と佐藤氏は言う。
さらに、オールフラッシュストレージを利用する上では耐障害性、可用性が気になるところだが、OceanStor Dorado V6シリーズはそうした面にも多様なテクノロジーを投入している。
通常、コントローラーに障害が発生した際、フェイルオーバーをホストが検出してパスを切り替えるが、これには時間が掛かり、その結果I/Oが大幅に低下することになる。
OceanStor Dorado V6シリーズでは、フロントエンドI/Fがコントローラー障害を検知し、シームレスに1秒未満でほかのコントローラーへスイッチオーバーする。ホストでの処理を必要としないため、I/Oは変わらない。
さらに、OceanStor Dorado V6シリーズは、キャッシュミラー、もしくは3コピーテクノロジーを実装し、高度なコントローラー障害耐性を実現している。キャッシュのコピーを分散保持することで、最大エンジン全体で8基中7基のコントローラーが障害を起こしてもサービスを中断することなく動作を継続する仕組みだ。これはOceanStor Dorado V6シリーズにおいては、ディスクエンクロージャがすべてのコントローラーと共有される仕組みを採用しているからであり、コントローラー単位で接続する他ベンダー製品では実現が難しいという。
「非常に信頼性の高いアーキテクチャーであると当社でも高く評価しています。特にミッションクリティカルな用途でストレージを探されているお客さまには最適な仕組みです」と佐藤氏は話す。
耐障害性という意味では、SSDの寿命問題も利用者の懸念となるところだ。ある日突然すべてのSSDにアクセスできなくなるといった不安の解消については、OceanStor Dorado V6シリーズではユニークな機能を搭載している。
ストレージレベルでSSDの損耗度を均等分散し、寿命を延長する仕組みを搭載するストレージはほかにもある。OceanStor Dorado V6シリーズはこれに加え、「Global Anti-Wear Leveling」と呼ぶ、複数のSSDが同時に寿命を迎えないための制御を実装している。
具体的には、普段はストレージ内の各SSDの損耗度が一定となるように分散して寿命を延長し、SSDの損耗度がしきい値(80%)を超えるとAnti-Wear Levelingにモードを変更。ストレージ内で最も損耗度の高いSSDに損耗を集中させることで、順番に寿命交換が行えるよう制御するのだ。
「これにより一気にSSDが故障するという最悪の事態を回避できますし、1ヶ月2ヶ月といった間隔で寿命を迎えられるように制御が可能ですので、情シスの運用負荷も軽減できます。SSDをギリギリまで使えますし、交換しても性能が落ちないのがお客さまの安心ポイントです」と佐藤氏は語る。
AIプロセッサによるI/O処理の自己最適化に対応
近年はAIを活用した制御や最適化が多くのIT機器で取り入れられているが、OceanStor Dorado V6シリーズもオプションのインターフェイスカードによるAI搭載をサポートしている。
VDIシナリオに対応し、VDI用途でOceanStor Dorado V6シリーズを利用する場合に、AI学習によりキャッシュヒット率を向上し、レイテンシを低減するものとなっている。
「今のところリードキャッシュのプリフェッチとしてAIを活用するものとなっていますが、キャッシュヒットは用途により難しいところがありますので、お客さまのニーズに応じて提案していきます」と佐藤氏。AIについてはHUAWEI Japanとも話をしつつ、さまざまなシナリオを提供していく構えだ。
ブロックストレージだけでなくNFSやCIFSにも対応
OceanStor Doradoオールフラッシュストレージはブロックストレージに加え、NFSやCIFSにも対応しており、NASとしての提案も可能で、さらに用途は広がっていく。
国際産業技術では今後も、OceanStor Doradoオールフラッシュストレージの提案を進めていくが、ストレージだけでなくサーバーやネットワーク機器など、システム一式をワンストップでの提供も可能だ。もちろんマルチベンダー対応で、顧客のニーズに応じた最適な製品、構成を提案していく。
「これまで仮想基盤ストレージとして使われていたシステムも、HUAWEIに置き換えることで容量効率を飛躍的にアップできます。オールフラッシュという特性を生かして性能を余すことなく利用できますので、お客さまが抱えられているシステムの規模と求められるパフォーマンスにあわせて、OceanStor Dorado製品の提案をしていきたいと思います。これまでのオールフラッシュストレージでは考えられないコストパフォーマンスの高さでこれだけ高機能が詰まっていますので、ストレージ、そして社内システムの導入や更新に悩まれているお客さまはぜひお問い合わせください」と佐藤氏は力強く語った。
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November 30, 2020 at 07:00AM
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かつてない高性能と低遅延を実現する次世代オールフラッシュストレージ「OceanStor Dorado V6シリーズ」 - クラウド Watch
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