お笑いコンビ、キングコング西野亮広(40)が30日付で、吉本興業とのマネジメント契約を双方合意の上終了した。西野はツイッターで「吉本興業を卒業しました」と報告。「オラオラ喧嘩して辞めるわけではなく、お互いプラスになるような形を探った結果です。なので、普通に仲良しですし、継続する仕事もあります」と円満を強調した。

西野は27日にツイッターで自身が原作、製作総指揮を務めたアニメ映画「映画 えんとつ町のプペル」の宣伝をめぐって不満を募らせ、マネジャーと外部スタッフのSNS上でのやりとりを実名を挙げアップ。退社可能性を記しつつ「連日走り回ってくださっている吉本興業外部のスタッフさんに対しての吉本興業の対応がナメ腐っていたので、会社ごとガン詰めしました。しっかりしろ!」と過激に書き込んでいた。

西野はこの日夜、都内で報道陣の取材に応じ「マネジャーが半年おきくらいでコロコロ代わる」ことが「ストレスだった」とし、「(吉本に)『何とかならないですか』という話をしていて、やっぱりそれは『難しいよね』って話になりこんな感じになりました」などと説明。ただ吉本側との確執説は否定し「(吉本には)感謝しかないです。吉本がなかったら今こうやって活動できていない。(今後も)一緒にやれるところはやりたい」とした。

今後は個人で自身の会社「株式会社NISHINO」を中心に活動。「エンタメで世界とる」のが夢とし「あとはミュージカル作るとか移動遊園地とか街作るとか」とし、被災地支援もしていく意向も示した。

吉本の養成所NSC在学中の99年に梶原雄太(40)とキングコング結成。00年3月、史上初めてNSC在籍中にNHK上方漫才コンテスト最優秀賞受賞。01年には史上最短の芸歴2年3カ月で「M-1グランプリ」決勝に進出した。

タモリに絵を勧められたこともあり、絵を描き始めた。16年発売の絵本「えんとつ町のプペル」が67万部超のベストセラーになり映画も大ヒット。月額980円の有料オンラインサロンの会員数が7万人超など、資金も豊富だ。

○…吉本はこの日、キングコングについて「今後は未定」と説明した。親しい関係者によると、梶原は吉本サイドから西野契約終了の報告を受けた際「自分は吉本に残るつもりです」と伝えたといい、コンビ解散に至る可能性は低いとみられる。西野は絵本作家で成功、梶原はユーチューバー「カジサック」としてブレーク中。別の関係者は「2人ともそれぞれのやり方で成功し仲は悪くない。梶原のYouTubeは吉本のバックアップで成功したから、西野に続いて辞めることはないと思う」。今後は2人のYouTube「毎週キングコング」やネットプロジェクトで一緒に活動していくと思われる。