プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社が金融やヘルスケアなどの業種における技術革命への賭けで記録を更新している。
ブルームバーグの集計データによると、PE投資会社は今年、世界のテクノロジーセクターの企業買収に800億ドル(約8兆8500億円)を投じた。四半期としては過去最高額で、前年同期を既に141%上回る水準だ。2020年は通期で過去最高だった。
PE投資会社によるテクノロジー企業買収で最も人気となっているのはソフトウエア企業で、490億ドルを占めたことがブルームバーグの集計で示された。
今月だけでも、 トーマ・ブラボーによるフィンテック企業カリプソ・テクノロジーの買収(37億ドル)や、オンタリオ州教職員年金基金が法務・コンプライアンス用ソフトウエアのプロバイダー、ミトラテックの過半数株式の取得に合意した15億ドルのディールが見られた。
欧州では、 TAアソシエーツがオランダのエンタープライズ・ソフトウエア会社ユニット4を買収する20億ドル強の取引を発表。 インサイト・パートナーズのポートフォリオ企業は、ドットマティクスを最大5億ポンド(約760億円)で 買収した。モンタギュー・プライベート・エクイティは今年、英ソフトウエア開発の ITRSグループを約7億ドルで買収することに合意した。
テクノロジー分野を中心にしたM&A助言会社シエスコのクリス・サホタ最高経営責任者(CEO)によれば、潤沢な投資マネーを持つPE投資会社は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で打撃を受けた企業の事業強化を支援するスタートアップに関心を寄せているという。同氏は「2021年は多くの企業にとって改革の時期になる。デジタル技術がその原動力であるため、テクノロジー分野の未公開株市場が活況を呈している」と分析した。
原題:
Private Equity’s Taste for Tech Spurs $80 Billion Deal Spree (2)(抜粋)
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