「FOOTBALL DREAM」。
鹿島アントラーズがクラブ創設時から掲げ続けるテーマである。
「FOOTBALL DREAM」というクラブアイデンティティは、一つの夢から始まった。
「カシマという町にプロサッカークラブを作る」
当時人口約4万5000人の鹿島町。地域住民、関係者がクラブ発足に町の発展を託し、
「99.9999％不可能」といわれたＪリーグ加盟への挑戦だった。
“サッカーの神様”ジーコを招き、当時日本初となる屋根付きサッカー専用スタジアムが完成。
多くの難題を乗り越えて、Ｊリーグ初年度の加盟が決まった。
「0.0001％の奇跡」からスタートした物語。
鹿島アントラーズはこれまで、国内最多となる20個の主要タイトルを獲得してきた。
「献身、誠実、尊重」というジーコスピリット、勝つために妥協を許さない一貫した哲学のもと、勝利を積み重ねることで存在意義を示してきた。
2021年10月1日、鹿島アントラーズはクラブ創設30周年を迎える。
次のアントラーズへ向かう新たな夢への挑戦が始まろうとしている。
3冠、3連覇、アジア制覇……。
見据えるのは過去ではなく、これからの未来へのキセキ。
それを実現するための礎は、これまでにどう築かれてきたのか。
そしてこれからどのように未来を築いていくのか。
アントラーズファミリーが結束し、挑戦し続けること。
その先にある新たな未来を、ともに切り拓いていくこと。
クラブ創設当時に見た奇跡、そして未来に向けた軌跡とは。
鹿島アントラーズが、鹿島アントラーズであるために。
その道筋を、ここに紐解く。
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