3Dプリント義足を海外で製造販売するインスタリムは2021年10月28日、経済産業省が推進するスタートアップ企業の育成支援プログラム「J-Startupプログラム」において、「J-Startup企業」として選定されたことを発表した。
J-Startupは、約1.5万社に上る日本のスタートアップからJ-Startup企業を選定し、「世界で戦い、勝てる企業」に育て上げるために、民間支援機関、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、日本貿易振興機構(JETRO)、経済産業省からなる事務局を中心とする「J-Startup Supporters」が集中支援を行うプログラムである。
インスタリムは、従来の約10分の1以下となる低価格かつ短納期の3Dプリント義足をフィリピンで製造販売する日本発のスタートアップ企業である。一般的に義足は一人一人の身体に合わせて医学的に最適な形状で製作する必要があり、1本当たり30万〜100万円と高価であるため、必要であるにもかかわらず義足を購入できない人たちが世界で4000万人以上いるといわれている。
このような課題に対して、同社は3DプリンティングおよびAI(人工知能)技術を活用した新たなデジタル製造ソリューションを開発。従来の約10分の1水準となる低価格かつ短納期の3Dプリント義足を、2019年からフィリピンで製造販売している。既に400人以上が同社の3Dプリント義足を利用しており、現在2000人以上が同社製義足の提供を待っている状態だという。
同社は、J-Startup企業に選ばれたことを受け、政府支援を活用し、海外事業(フィリピンおよびインドでの)加速のためのさらなる人材獲得を推進するという。具体的には、東京に住まなくても働くことができる「インターロケーショナル・ワーキング制度」など同社独自制度を通じて、コーポレート人材、エンジニア人材の採用を実施する。募集職種は、以下の通りだ。
- 機械設計エンジニア
- 機械設計エンジニアリング・マネジャー
- 生産技術エンジニア
- 生産技術エンジアリング・マネジャー
- グローバル・バックオフィス・マネジャー
- グローバル・D2Cセールス&マーケティング・マネジャー
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