「陰で頑張る人」を正当に評価し、その働きに報いることができている会社は少ない(写真:Fast&Slow/PIXTA)
目立った仕事をし成果を上げる社員の陰には、その人を後押しするために働いく人がいる。しかし、こうした「陰で頑張る人」を正当に評価し、その働きに報いることができている会社は多くない。どうしてだろうか。
「無礼さ」の研究に20年を捧げた著者クリスティーン・ポラスの集大成『ThinkCIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』から一部抜粋のうえ、再編集してお届けする。
「社員どうしのやりとり」が注目されていない
人に感謝の意を表すことは、礼節ある人間になるためには絶対に必要なことだ。
だが、私たちは、他人のしてくれたことに気づけない場合も多い。気づけなければ、当然するべき感謝もできないことになる。企業は、人の評価基準を見直す必要がある。
先頭に立って何か成果をあげた人だけでなく、その人を後押しするために動いた人たち、つまり、陰で会社を前進させる力となった人たちも正当に評価でき、その働きに報いることができなくてはいけないということだ。
企業で働く人たちは、自分の仕事だけでなく、他人と協力し合うための仕事にも時間を使う必要がある。会議に出席する、電話をかける、メールに返信をする、といったことをする時間だ。近年では、ますますその割合が高まっている。この数十年の間に50パーセントほどもその割合が増え、すでに社員の勤務時間の80パーセント以上を占めているともされる。
ところが、この「社員どうしのやりとり」がどのように行われているかを把握する仕組みを持っている企業は少ない。社内の協力体制の基本であるにもかかわらず、さほど注目されていないのが現状だ。
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