国鉄の分割民営化から36年。JR入社組で初の経営トップとして2023年4月に就任した。折しも新型コロナウイルス禍で会社は崖っぷちに立たされ、堅い社風は大きく変わった。袋小路のリニア中央新幹線工事でも、変化の風を起こせるか。
(聞き手は 本誌編集長 磯貝 高行)
(写真=的野 弘路)
PROFILE
丹羽俊介[にわ・しゅんすけ] 氏
1965年、愛知県生まれ。東京大学法学部を卒業し、国鉄の分割民営化(87年)後の89年、JR東海に入社。主に人事畑を歩み、人事部長、広報部長、総合企画本部長を歴任。2022年6月に副社長、23年4月から現職。趣味はトランペット。社長就任後に休止していた、社内の音楽クラブでの演奏に23年9月から復帰。「JRグループ音楽連盟」の会長も務めている。
丹羽さんは1989年入社。国鉄ではなくJRに新入社員で入った社長は、JRグループで初だそうですね。
前任の金子(慎・現会長)とは入社年次が11年違います。国鉄は82年を最後に採用を基本的にストップしていましたから、ずいぶん年上の先輩と一緒に仕事をしてきました。安全輸送といったDNAは(国鉄入社組から)着実に引き継いでいますし、仕事の仕方が大きく変わるとは意識していません。
国鉄入社かJR入社か、ということよりも、新型コロナウイルス禍の後に社長になったことの方が大きい。コロナ禍を経て、我々の役割やサービスのあり方は変わった部分がある。そういった変化を踏まえて経営をやっていくという点では、大きな違いがありますね。
2020年の4月、東海道新幹線のお客様は前年同月の9割減になりました。ビジネス利用の利便性を高めることを主眼に頑張ってきましたが、それだけで本当に良かったのか、危機感を覚えました。
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